村中優、久高寛之との接戦制す「久高選手は強かった」

 「ボクシング・8回戦」(5日、後楽園ホール)

 WBO世界スーパーフライ級11位、日本同級9位の村中優(フラッシュ赤羽)が日本同級12位の久高寛之(仲里)を2-0の僅差判定で下し(77-76、77-75、76-76)た。村中は25勝(8KO)2敗1分、久高は24勝(10KO)16敗1分となった。

 元日本王者の村中と世界挑戦4度のつわもの・久高が1回から互いに意地をぶつけ合い、一歩も譲らぬ打ち合いとなった。村中はボディーから上へとコンビネーションで攻めるが、久高も巧みなディフェンスでさばく一進一退の攻防。後楽園ホールボルテージは上がりっぱなしだ。

 6回、久高の右が村中の頭上をかすめてよろめいたが、これはスリップの裁定。村中は「あれがスリップでなかったら危なかったかもしれない」と振り返るほどの接戦だった。最終ラウンドは久高の猛攻をしのいで終了のゴングを聞いた。アナウンスで負けを知った久高はリングに崩れ落ちて悔しがった。

 村中は「久高選手は強かった。ショルダーブロックがやりづらく、なかなか当たらなかった」と激戦を振り返った。

 昨年4月の日本タイトル戦で計量失格により王座はく奪、さらに10月にも同じ失敗を犯し、事実上半年間の出場停止処分となった。その後、階級を上げて復帰し、この試合で健在ぶりを見せつけた。「来年は世界のベルトを巻きたい」と、スーパーフライ級で巻き返すつもりだ。

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