河野 尚弥戦に「ボクサー生命かける」 世界戦決定で王座陥落のショック吹き飛ぶ 

 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(12月30日、有明コロシアム)

 大橋ジムは9日、都内で12月30日に東京・有明コロシアムでダブル世界戦を行うことを発表した。メインはWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(23)が、前WBA世界同級王者の河野公平(35)=ワタナベ=を相手に迎える4度目の防衛戦。尚弥の弟・拓真(20)はWBO世界バンタム級王者、マーロン・タパレス(フィリピン)に世界初挑戦する。IBF世界ライトフライ級王者の八重樫東(33)は、同級暫定王座決定戦の結果次第で防衛戦を行う予定。

 体に電気が走るようなオファーだった。8月31日、ルイス・コンセプシオン(パナマ)に敗れ3度防衛したWBA王座から陥落。河野は「ショックで1カ月間何も考えられなかった」と沈み込んでいた。9月末、渡辺均会長から「井上尚弥とやってみる気はあるか?」と連絡があった。

 「一気にテンションが上がった。尚弥選手と闘うというより、もう一回世界戦ができるとは思っていなかった」と、一気に火がついた。会長に「やります!」と即答し、ジムワークを再開した。

 井上尚とはスパーリングの経験もないが「田口(良一=WBAライトフライ級王者)からは『ハンマーで殴られたみたいなパンチ』と聞いている。パウンド・フォー・パウンド(体重差を考えない最強選手)と思う」と認める。「最後だと思って闘う。やってきたことすべてを出す」と、ボクサー生命をかけると誓った。

 渡辺会長はIBF王者(ジェルウィン・アンカハス=フィリピン)戦も検討していたが、アウェー開催がネックとなり断念。そんな経緯を経て井上尚戦の決定を迎えた。「河野は(最初の世界王座獲得の)テーパリット戦、亀田(興毅)戦とここ一番で力を発揮する。タイトルを奪取してほしい」と期待した。

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