石本康隆が10回TKO勝ちで2度目防衛「これでボクシングが続けていける」

9回、古橋岳也に左フックを付ヒットさせる石本康隆(左)=後楽園ホール(撮影・三好信也)
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 「ボクシング・日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦」(1日、後楽園ホール)

 王者石本康隆(34)=帝拳=が日本同級8位の古橋岳也(28)=川崎新田=を10回2分27秒TKOで下し、2度目の防衛に成功した。「勝ててほっとしている。これでボクシングが続けていけるという安ど感があります」と、10日に35歳になるチャンピオンは喜びをかみしめた。

 1回からジャブがさえた石本は、右へのつなぎも的確だった。3回に左フックをもらうなど反撃を許したがペースは完全に握った。5回終了時の公開採点はジャッジは1者が50-45のフルマーク、2者が49-46だった。

 中盤以降も揺るがなかった。距離を制し、古橋の反撃を寄せ付けない。ジャブから右ストレートにつなぎ、ガードが下がると見るや右ストレート、フックを浴びせてポイントを重ねた。

 最終10回は一発逆転を狙う古橋が猛然と襲いかかってきた。「気持ちは揺れました。逃げれば勝てたけど、ここで行かないといけない。初防衛戦の反省点もあったので」と打ち合いに応じた。ダメージの色濃い古橋を追い詰め、連打を浴びせるとレフェリーが試合をストップした。

 「100点ではないけど、タイトルマッチではベストかもしれませんね。仕留めることができたのは大きい。これまで判定勝ちがあまりにも多かったので、おっ!石本KOできるのかってサプライズになったんじゃないですか」とジョークも出た。昨年8月のノンタイトル戦以来の再戦。僅差判定勝ちの石本は「クリンチが多くなり納得していない。完全決着を付けたい」という予告を実現した。

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