野獣・藤田和之、涙で引退を表明 バルトに敗れ「区切りがつきました」

涙ながらに引退について語る藤田和之=さいたまスーパーアリーナ
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 「RIZIN」(25日、さいたまスーパーアリーナ)

 「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX2016 無差別級トーナメント開幕戦」で、バルトに判定で敗れた藤田和之(45)が試合後、引退を表明した。

 会見場に笑顔で姿を見せた藤田は「おれはもうすっきりした。おれはやることやったから」などと発言した。「すっきり」の中身を問いただされると、「いつまでも濁してだらだらやっているバカがいるけど…おれから言わせれば…」と発したところで人目をはばからずに涙した。

 「悔しいとかじゃなくてね。全然、悔しくないよ。この世界で、猪木さんに拾ってもらってね。20年間。ちょうど20年なんですよ。今年で。入った時はね、2、3年ぐらいでデビューしてすぐおれなんか干されると思ってたけど…こんなしょうもない(選手だから)。いまだにしょっぱいしさ。それがこうやって出させてもらったことに感謝しています。それを思い出しちゃってさ」

 涙の理由をはき出した藤田は「いちいち(引退や現役復帰を)言って商売するやつがいて、それはそれでいいけど。自分はそういうんじゃないから。自分の中で区切りがつきました。ありがとうございました。礼儀しらずのバカにね」と笑顔をつくって感謝した。また、「おれもプロレスがどうとか、格闘技引退ですとか、そんなことしませんよ。感謝しています。そのぐらいの覚悟できたんで」とも話しており、プロレスからの引退も示唆した。

 リング上などではなく、試合後の会見で発表したことには「本来だったら舞台つくってさ、リングの上で涙ぼろぼろって、ごっちゃんですって。そういうのはいいからさ。おれらしく引き際はすっきりしたいと思います。ただ、皆さんにごあいさつしたくて今日はここに来ました」と語った。

 プロレス・プロ格闘技のキャリアは96年に新日本プロレスでスタートさせた。「猪木イズム最後の継承者」とも言われ、2000年代は「PRIDE」を中心に総合格闘技界で活躍。日本ヘビー級をけん引してきた。

 「人前で泣いちゃって…やばいね」「思い出してね。最初のグリーンボーイの時からさ。何のとりえもないけど、猪木さんが拾ってくれてご迷惑をおかけしながらも、いろんなところに迷惑をかけながらもいろんなことを経験させてもらって感謝しています」などと語った藤田。これからやりたいことを尋ねられると「家のまわり、草だらけだから草むしりだね」と笑った。

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