ボクシングの元世界６階級王者で今年４月に引退を表明していたマニー・パッキャオ（３７）＝フィリピン＝が現役復帰することを１０日、発表した。

　９日にマニラでプロモーターのボブ・アラム氏と会談したパッキャオ陣営が明らかにした。噂されていた通り、１１月５日に米国ラスベガスのトーマス・アンド・マック・センターでＷＢＯ世界ウエルター級王者のジェシー・バルガス（２７）＝米国＝と対戦する。　パッキャオは４月９日にラスベガスで行われたティモシー・ブラッドリー（米国）との３度目の対戦を判定で完勝し、試合後に「家族と過ごしたいし、国民のために働きたい」と引退を表明。５月にはフィリピンの上院議員選で当選し、政治に専念するとしていたが、約半年でリングに戻ってくることになった。

　パッキャオの通算戦績は６６戦５８勝（３８ＫＯ）６敗２分け。対するバルガスは２８戦２７勝（１０ＫＯ）１敗。１４年４月にＷＢＡ世界スーパーライト級王座を獲得して２度防衛に成功。今年３月に決定戦でＷＢＯ世界ウエルター級王座を獲得して２階級制覇を達成している。