太尊、判定ドローに不満「中途半端」 次戦は東洋太平洋王者に挑戦
「ボクシング・8回戦」(31日、住吉区民センター)
WBCユース世界ミドル級王者で東洋太平洋同級3位、日本同級5位の太尊康輝(たいそん・こうき、23)=六島=は東洋太平洋同級7位の李俊溶(25)=韓国=と判定ドローに終わった。戦績10勝(10KO)2敗2分け。李は5勝(3KO)4敗4分け。
太尊は11月予定の次戦、東洋太平洋同級王者ドゥワイト・リッチー(オーストラリア)へ挑戦する方向で陣営は交渉を進めている。
不安いっぱいの前哨戦となった。1回、右ジャブを効かせて、ペースを握ったかに見えたが、暗転する。
2回、右フックをもらいぐらつくと、一進一退。太尊が強打の左を打ち込めば、相手は右フックで応戦。中盤は必死のクリンチで何とかピンチを逃れる場面も目立った。
6回に相手にバッティングによる減点があり、最終的には3者とも76-76の引き分け。負けなかったが、いいところなく「中途半端、すべてが中途半端」とうなだれた。
昨年11月、東洋太平洋&日本王者の柴田明雄氏に挑んだが7回TKO負け。進退に迷ったが再起し、4月に世界ユース王座を獲得した。世界を見据え、鏡の前でシャドーボクシングを繰り返すなど、基本から徹底した。
しかし簡単にはいかない。「待って待ってボクシングするというのは、リズム的にできないのかあ。それがキャリアの差なのか」と唇をかんだ。
それでも、ドローで次につなげた。「負けなかったのは良かった。もしタイトル戦の話があるなら、あしたからでもやらないといけない」と、すべての面でレベルアップを誓った。




