オカダV2 レインメーカーで決めた!

 「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)

 IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカ(28)が、挑戦者・棚橋弘至(39)を下して2度目の防衛に成功し、東京ドームのメーンを締めくくった。セミのIWGPインターコンチネンタル選手権は王者の中邑真輔(35)が、初対決となったAJスタイルズに勝ち2度目の防衛に成功した。NEVER無差別級王座は柴田勝頼が初戴冠。また、真壁刀義&本間朋晃がIWGPタッグ王座を奪取した。

 “レインメーカー”がついに東京ドームに金の雨を降らせた。棚橋との36分を超える死闘の末1・4の“トリ”で初勝利を挙げたオカダはリング上で「新しい新日本プロレスをこれから見せていってやる。次のステージへ俺が連れて行ってやる」とファンに宣言。正真正銘の“オカダ時代”到来を見せつけた。

 「新日本をもっと高いステージに持って行けるのは、俺か、お前か」と棚橋が訴えた勝負。互いの持てる技だけでなく、オカダがハイフライフロー、棚橋がレインメーカーと相手の得意技まで繰り出す総力戦となった。だが最後はオカダがレインメーカー3連発でケリをつけた。

 天龍源一郎の引退試合の相手を務め、2年連続3度目のプロレス大賞を受賞するなど充実の15年を過ごした。初出場した12年にはブーイングを浴び、昨年は棚橋に敗れて涙を流すなど鬼門の「1・4」だったが、6年連続の1・4メーンを務めた棚橋を下し、棚橋とのIWGP戦も4勝3敗と勝ち越した。

 「何も浮かばない。オレの夢が途絶えたのか、受け継がれたのか」と時代の変化を悟ったような言葉を残した棚橋に対し、王者は「オカダが勝って、新日本はダメになったんじゃないか。そう思われることはないですけど、オカダが勝って新日本はまた上に行ったなと認めてもらえるような2016年にしたい」と笑顔で話した。金の雨はさらに激しくなる。

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