ホリプロ女優白岩佐季子プロテスト受験

 女優プロボクサー誕生なるか。日本ボクシングコミッションのプロテストが8日、東京・後楽園ホールで行われ、C級(4回戦)女子のライトフライ級(48・9キロ以下)で、ボクシング映画に出演したホリプロ所属女優・白岩佐季子(25)=青木=が受検した。合否は9日に発表される。

 白岩は13年夏から知人の紹介で、フィットネス感覚でボクシングを始めた。14年公開の映画「百円の恋」(武正晴監督)で、安藤サクラ演じる主役の対戦相手役にオーディションで選ばれ出演した。

 これでボクシングに「ハマった」白岩は「経験とスキルは女優業にも生かせると思う」と、ライセンス取得を決意。映画の役作りのために通った青木ジムで、週5日のトレーニングを積んできた。

 テストは筆記、シャドーボクシングの後、2ラウンド3分形式のスパーリングで行われた。白岩は開始から積極的に前に出たが、体格差に戸惑い苦戦。レフェリーから「ガードを上げて」「目をつぶるな」と、指導される場面もあった。

 それでも最後まで粘り強く手を出し続けた。「正直、難しかった。身長のある相手なので打つときにアゴが上がった。気をつけようとしてもがいてしまった」と反省したが、表情は晴れ晴れしていた。

 合格すれば女優との両立が注目され、青木ジムの有吉将之会長も「試合をしてもらいたい」と期待する。白岩は「合否が出てからですけど、人生をボクシングにかけている方々に失礼なことは言えない。試合でなくても女子ボクシングの魅力を伝えられるのでは」と、控えめに「ボクシング愛」を語った。

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