モデルボクサー高野世界挑戦電撃内定!
ボクシングの東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者・高野人母美(28)=協栄=がWBO女子世界スーパーフライ級王者ダニエラ・ロミナ・ベルムデス(26)=アルゼンチン=に11月11日、東京・後楽園ホールで挑戦することが4日に内定した。オンリーワンからナンバーワンへ-。高野がついに世界の頂点に挑む。
ベルムデスのプロ戦績は17勝(5KO)3敗2分け。WBAスーパーフライ級暫定王座を4度防衛し、WBOバンタム級王座も獲得、同スーパーフライ級はこれが2度目の防衛戦となる。高野は6月10日に9戦目の東洋王座決定戦で王座奪取。しかし、相手が急造挑戦者だったことで、批判の声もあった。しかし、今回の相手は修羅場をくぐり抜けてきた世界3階級制覇の本物だ。
高野はモデルボクサーとして実力が過小評価されがちだが、177センチという軽量級では群を抜いた長身で、長いリーチを生かした右ストレートは破壊力抜群。世界を狙える潜在能力がある。
ただ、ベルムデスは、高野が対戦した過去のどのボクサーと比べても数段格上。オーバーハンドの右ストレートのえじきになれば、きれいな顔のままではいられない。迫力に圧倒され、心を折られる形で逃げ腰、ダウンという醜態をさらせば、ボクサー生命も絶たれかねない。高野にとっては決死の出陣となる。
「美し過ぎるボクサー」がキャッチコピーの高野に対し、ベルムデスは「ラ・ボニータ(かわいい娘)」が愛称。美の競演も興味深い。