高山流血防衛「続ければTKOできた」

 「IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」(22日、大阪府立体育会館)

 IBFミニマム級タイトルマッチは、昨年大みそかに日本初の主要4団体(WBA、WBC、IBF、WBO)制覇を果たした王者・高山勝成(31)=仲里=が、同級9位のファーラン・サックリン・ジュニア(21)=タイ=を9回2分19秒、負傷判定3-0で退けて初防衛に成功した。今後はWBA王者との最軽量級決戦、そして5月にWBO世界ミニマム級王座決定戦に臨む田中恒成(19)=畑中=との統一戦を視野に入れた。

 まるで赤鬼だった。7回の左目に続き、右目もカットした8回だ。高山は顔中を血まみれにしながら相手をロープに詰めて一方的に打ちまくった。

 2分近く、100連打を超えても終わらない。飛び散る鮮血。あと一歩まで追い詰めたがゴングは鳴った。9回、2度のドクターチェックを受け、負傷判定勝利。スピード、手数で圧倒する完勝劇だった。

 「8回は根比べ。出血が多くテンポを上げた。あのまま続ければTKOできた」と、不完全燃焼を悔しがった。

 スパーリングで親交のあった17歳のプロボクサー・服部海斗さんが2月24日、慢性骨髄性白血病のため亡くなった。トランクスに喪章を着け、天国の後輩に弔い星をささげた。「海斗勝ったぞー」と、リング上で叫んだ。

 昨年大みそかに日本初の主要4団体制覇を成し遂げ、今年1月2日、4本の世界ベルトを持ち病床を見舞った。「プロボクサーは窮地でもあきらめない。あきらめるな!!」。伝えた言葉をリングで体現した。

 ライトフライ級を主戦場にする相手を仕留めて初防衛を果たした。今後は2階級制覇か、最軽量級でのビッグマッチを視野に入れる。陣営はWBA同級王者・ブドラー(南アフリカ)との統一戦を交渉中だ。

 自身が手放したWBO同級王座を5月30日に狙う田中も標的だ。試合後には、観戦した田中とガッチリと握手。夢の王座統一戦も「あとは彼次第」と宣戦布告した。

 昨年、名古屋市の菊華高に入学し、4月から2年生に進級。会場に駆けつけた同級生の応援に応えた。始業式で15歳下の新クラスメートから「勝っちゃん」と愛称を付けられた。高校2年生の「勝ちゃん」が世界王者として同校に凱旋する。

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