宮崎フラフラKO負け…プロ初黒星

 「ボクシング10回戦」(31日、ボディメーカーコロシアム)

 宮崎亮(井岡)は前世界王者の面目を保てなかった。2度防衛したWBA世界ミニマム級王座を昨年12月26日付で返上。今回は世界2階級制覇挑戦の前哨戦になるはずが、KOでの初黒星と無残な結果に終わった。

 敗因は調整の失敗。前日の計量で失態をさらした。減量苦で意識もうろうとなり、自力で立てなかった。日本ボクシングコミッション(JBC)の藤原仁志医師は「脱水症状を起こし、軽度の意識障害」と説明した。

 危機感を募らせた陣営の不安は的中した。1回から無名のタイ人選手のパンチを何度も被弾。宮崎は精彩を欠いて手数が少なく、3回に連打を浴びるとマットに沈んだ。所属ジムの井岡一法会長は「ズルをしたら返ってくる」と戒めた。

 試合後の宮崎は人目を避けて会場を去った。同会長は「体は大丈夫だが、精神的に…」と擁護。今後の計画は「本人が頑張ると言うなら、そうする。話し合って決めたい」と、すべてが白紙に戻った。宮崎がボクシング人生で最大の試練を迎えた。

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