小国V4戦完勝で“東洋卒業”や

 「東洋太平洋Sバンタム級タイトルマッチ」(10日、神戸サンボーホール)

 ボクシングの東洋太平洋スーパーバンタム級王者・小国以載(VADY)が28日、“東洋卒業”を誓った。「見ている人に、もう東洋は卒業だと言ってもらえるような試合をしたい」と、10日後に迫った4度目の防衛戦では世界につながる内容での勝利を目指す。

 V4戦は同級7位・和気慎吾(古口)を迎える。和気とは高校時代に一度だけスパーリングをした経験があり「ボコボコにやられた」苦い記憶が残っている。また、今回はプロ11戦目にして初めてサウスポーとの対戦。「嫌いです。右の方がいい」と不安がないわけではないが、毎日のようにスパーを行う新たな調整法で上々の仕上がり。感覚もつかみ、23日には早くもスパーを打ち上げた。

 世界ランクはWBA9位、WBC13位となり、挑戦圏内を確保。「東洋の防衛戦に飽きてきとる。上ばかり見てるので、こういう時はポカが怖い」と陣営の高嶋穣会長は厳しい表情で手綱を締めたが、「ギリギリの勝ちでは嫌。圧勝しないといけませんね」と話す24歳の王者はこの試合を世界への通過点とする。

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