黒田、奪取ならJ1川崎の聖火ランナー

 「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(27日、川崎市とどろきアリーナ)

 前日計量(リミット50・8キロ)が26日、川崎市内のホテルで行われ、王者ファン・カルロス・レベコは1回目に100グラムオーバーし、2回目に50・8キロでクリアした。挑戦者の黒田雅之は1回目に50・6キロでパス。黒田が王座奪取に成功すれば、所属ジムと協力関係にあるJ1川崎が行うJリーグのホーム開幕戦(3月9日、国立)で“聖火ランナー”を務めることが分かった。

 奇跡を起こして聖火をともす。黒田は“川崎から世界へ”をスローガンに、川崎商工会議所など地元のバックアップを受けて世界初挑戦。所属ジムと協力関係にあるJ1川崎フロンターレも試合当日は、武田信平社長をはじめ選手数人、サポーター100人以上が会場に駆けつけて声援を送ることになった。

 黒田がチャンピオンベルトを奪取すれば、川崎が国立で行うJリーグのホーム開幕戦で、聖火台へ点火の大役を務めることが明らかになった。Jリーガーが応援してくれることに、挑戦者は「励みになりますね。競技は違えど同じスポーツなので」と感激。川崎の選手とは、MF中村憲剛と2度会ったことがある程度だが、「これを機に(親交を)深めていきたい」と意気込んだ。

 勝って川崎の好意を実現させたい。「今までより落ち着いている。やるべきことをやった自負はある」と状態の良さを強調。「下馬評は関係なしに勝つつもりでいる。1%なら、100回やれば1回勝てる。その1回が明日であればいい」と強気にふるまった。

 調整失敗の王者にも、「いい体をしてますが、興味はない。興味があるのは明日に試合をする選手」と油断はしない。勝てば“どどろきの奇跡”と記憶に残る一戦。黒田は「明日を楽しみにしてください」と最後は不敵な笑みを浮かべた。

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