赤穂、日本人究極対決制し新伝説つくる

 「WBC世界Sフライ級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)

 伝説の畑山‐坂本戦を超えてみせる‐。トリプル世界戦の調印式と計量が30日、都内で行われ、WBC世界スーパーフライ級王者佐藤洋太(協栄)に挑戦する赤穂亮(横浜光)が、究極の日本人対決を制してのタイトル奪取を誓った。なお、WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(ワタナベ)をはじめ、出場する全6選手が無事に一発でリミットをパスした。12年の年月がたっても、あの時に受けた衝撃は忘れられない。2000年10月11日、WBA世界ライト級タイトルマッチ。王者・畑山隆則と挑戦者・坂本博之の日本人同士による激闘は、当時、中学生だった赤穂の魂を激しく揺さぶった。

 「この試合を見て、プロボクサーになることを決めた」

 その後、高校を中退して横浜光ジムに入門。無敗のキャリアを積み上げて、ついに世界の頂点に手が届くところまで来た。「オレもいつかは負ける時がくるだろう。でも、負けるのはまだ早いし、負ける相手じゃない」とすでにベルト奪取を確信している。

 減量もスムーズに進み、リミット52・1キロで計量をパス。最高のコンディションで最高の舞台に臨む。「闘志はメラメラ」と言いながらも、王者攻略には冷静かつ緻密な作戦を想定している。得意の打ち合いになれば絶対の自信を持ち、仮に佐藤が足を使ってきても対応できる準備もしてきた。「まだ見せていない部分を出せると思う」と歯切れ良くコメントした。

 地元・栃木からも約200人の応援団が駆けつける予定。赤穂自身が「誰もが認める日本人頂上対決」という決戦で、伝説の畑山‐坂本戦を超える究極のバトルを繰り広げる決意だ。

 「あの時の自分がそうだったように、今の中高校生たちにオレの生きざまを見せてやりたい」

 その鋭い眼光には、ベルトを奪うシーンが映っている。

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