一翔、攻める!「今年1年の集大成」

 「WBA世界ライトフライ級王座決定戦」(31日、ボディメーカーコロシアム)

 元WBA・WBC世界ミニマム級統一王者の井岡一翔(23)=井岡=が17日、WBA世界ライトフライ級王座決定戦(31日、大阪・ボディメーカーコロシアム)に向けて、大阪市内の所属ジムで、練習を公開した。大みそかの一戦は、国内最速の2階級制覇がかかる重要な試合。12年の集大成である“攻めのボクシング”を貫いて、勝利することを誓った。WBA世界ミニマム級王座決定戦に臨む宮崎亮(24)=井岡=も、一翔の助言で課題の減量を克服しようとしている。

 1年の最後を最高の結果で締めくくる。一翔は、12年のテーマである“攻めのボクシング”習得に取り組んできた。「自分のボクシングスタイルで今年を締めくくって、強さを証明できたらいい。今年1年の集大成を見せたい」。1年間の成果が表れる試合に向けて、力を込めた。

 攻撃的なボクシングで最高の結果はKO。8日には米・ラスベガスで、世界4階級覇者マルケスが、世界6階級覇者で“フィリピンの英雄”パッキャオを衝撃的なKOで下した。「僕はあそこまでのレベルに達していない。スタイルを貫いて、自分のボクシングが世界に通用するのを証明する」。一翔は謙そんしたが、KOにこだわらず、勝利に徹するつもりだ。

 もちろん、攻撃一辺倒ではなく、守るべきところは守る。「フェイントに引っかかるのは危ない。狙われる場所は限られているので、そこだけガードしておけばブロックできる」。必要に応じた最小限のディフェンスで、2階級目のベルトを手にするつもりだ。

 今回の試合は、アマチュア時代の主戦場だったライトフライ級。階級を戻したことが、良い効果を生み出している。減量の負担が軽減し、練習への集中度がアップ。「(今までは試合の)残り2週間で、そこまでいい練習ができなかった。練習と向き合える余裕ができました」と充実した表情を浮かべた。

 この日のスパーリングでも、キレのいい動きを披露した。「練習はきついけど、元気はある。この疲れが取れたら、自分でも想像できない動きになるかもしれない」。何げなく言い放った言葉が、絶対的な勝利を予感させた。

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