大毅、苦戦判定星…課題残る世界前哨戦

 「ボクシング10回戦」(4日、ボディメーカーコロシアム)

 亀田兄弟の次男、元WBA世界フライ級王者で同スーパーフライ級2位の亀田大毅(23)=亀田=は、ジェームス・モコギンタ(22)=インドネシア=に3‐0の判定で勝利。左右の連打を積極的に繰り出しながら、1度もダウンを奪えなかった。来春に世界2階級制覇を目指すが、その前哨戦としては物足りない内容だった。

 今回が4戦目の調整試合。大毅が来春の世界挑戦を目指すには、いくつも課題を残す結果になった。「半分ぐらいはできた。前回よりはいい。足もコンビネーションも使えたが、もう少し…」。相手をたたきのめす決定力を欠いたことを、痛いほど思い知らされた。

 1、2回にフットワークで相手との距離感をつかむと、3回からは接近戦に持ち込んだ。左ジャブ、右ストレートのワンツーから、フィニッシュは左のフックかボディーブロー。8回の猛攻では、相手の口からマウスピースが飛んだが、KOには至らなかった。

 相手はフェザー級のインドネシア王者。大毅より2階級上が主戦場だ。「ボディーが効いたので、行くか、引くかを迷った。引く練習をしたかったが、この経験が世界挑戦に生きればいい。内容は悪くなかった」。自画自賛で判定勝ちの結果に納得するしかなかった。

 昨年12月に、WBA世界スーパーフライ級王者テーパリット・ゴーキャトジム(タイ)への挑戦に失敗した。テーパリットは31日に日本で、河野公平(ワタナベ)を相手に4度目の防衛戦を行う。「もう少し体を強化して、来春には世界王者になりたい。大みそかを見ないと分からないが、今はオレからは言われへん」。どちらが世界挑戦の相手になっても、2階級制覇の野望だけは大きく膨らみ続ける。

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