粟生 KO宣言!統一戦実現にも意欲

 「WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ」(10月27日、東京国際フォーラム)

 WBC世界スーパーフェザー級王者の粟生隆寛(28)=帝拳=が29日、同バンタム級王者の山中慎介(29)、同フライ級王者の五十嵐俊幸(28)とともに、千葉県成田市内で23日から行っているキャンプを公開した。粟生は4度目の防衛戦をKO突破し、WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(32)=ワタナベ=との王座統一戦実現に意欲を見せた。

 ただ勝つだけではない。粟生は「インパクトを与える試合をすれば、周りが盛り上がる。KOで勝ちたい」と宣言し、内山戦へ進むために快勝を義務づけた。日本人同士の統一戦は、6月に行われたミニマム級の井岡一翔‐八重樫東戦に先を越されたが、「防衛を重ねた者同士なので、盛り上がりで負けたくない」と対抗心を燃やす。

 3度目の防衛戦は危なげない勝利だったが、KOを逃した。その経験から、このキャンプでは長距離の走り込みに加え、50メートルのインターバル走を導入。粟生は「決定力、爆発力の強化」、フィジカルトレーナーの中村正彦氏は「もともと倒す力はある。その力を終盤まで持続できるようにするため」と説明した。

 リング上で、統一戦を行うにふさわしい実力を見せつける。

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