佐藤、ロペスに“だまし討ち”予告
「WBC世界Sフライ級タイトルマッチ」(8日、横浜文化体育館)
予備検診が6日、都内のJBC本部事務局で行われ、挑戦者シルベスター・ロペス(フィリピン)と初対面した王者・佐藤洋太(協栄)は、人の良さそうな相手に、持ち味のトリッキーなボクシングでの“だまし討ち”を予告した。予備検診は両者とも異常なしと診断されたが、身長で6センチ、リーチで3センチと、体格でも上回ったことが判明し、初防衛に自信を見せた。
最強挑戦者ロペスは、同名のアクションスターにちなみ“スタローン”の異名を取る甘いマスクの持ち主。佐藤は、ロペスと初対面した印象を「いい男だな、と思った。それから、友達に似てる」と、笑みを浮かべて話した。
以前から映像などを見て「真面目で、だましやすそう」と印象を抱き、トリッキーなボクシングで幻惑する自分の戦法に自信をみせていたが、実際に対面して予感は確信に変わった。「やっぱり、いいヤツそうだった。だましてやろうと思う」と宣言。ファンからの公募で決まった“マジカルボックス”のニックネーム通りのボクシングで、初防衛に自信を見せた。
また、佐藤陣営は、ロペスの身長が公称168センチと、今までの相手より高いことを警戒していたが、この日の測定で実際は3センチ低く、リーチでは佐藤が3センチ上回ったことが判明。佐藤は「これなら、今まで培ってきた身長差を生かした戦いができる」と、プラス材料に捉えた。