巨人の松井秀喜監督(52)を取材していた時代の手帳には、打撃へのこだわりから、野球少年のような素顔、家族との秘話まで、さまざまな言葉が残されている。四半世紀前の記録をひもとくと、今も変わらぬ松井の人柄が浮かび上がってきた。

マメができない新グリップ

選手だった松井監督の取材していた頃の手帳を読み返しながら、当時を振り返りたい。

私は社会人になって以来、毎年一冊の手帳を用意し、スケジュールや気になるトピックをメモしてきた。企画などのアイデアを考える際のヒントにするためだ。

2000年1月のページには、手のひらのイラストが描かれている。メモには「新グリップのため右手のひらにマメができない」と書いてある。