ヤクルト・池山隆寛監督の就任1年目シーズンが終了した。初めて1軍で指揮を執った今季は〝イケヤマジック〟と呼ばれた采配もさく裂し、連勝街道もあり、序盤は単独首位にも立った。だが交流戦以降に大失速して結果的には5位に終わった。笑いと笑顔にあふれ、つらいことも苦しいこともあったジェットコースターのようなシーズン。池山監督がシーズン中の試合前に、ほぼ欠かさずに行い、対応してきた〝ある事〟とは―。

近年では珍しい

 試合前の儀式…と言ったら大げさか。

 シーズンを通じて池山監督がほぼ欠かさなかったことがある。ヤクルト担当記者ら報道陣による試合前のいわゆる囲み取材だ。12球団によって違いがあるが、ほぼ欠かさず試合前の囲み取材に応じる監督は近年では極めて珍しい。

 おもむろに報道陣に招集がかかる。ホームのナイターなら14時ごろ、ビジターのナイターなら15時過ぎだ。神宮ではバックネット裏や一塁側スタンドで指揮官の現役時代の背番号36にちなんだ座席や室内練習場の部屋で行うことが恒例。ビジターならば三塁側のカメラマン席だ。池山監督が報道陣がいる場所まで歩み寄り、その輪に加わり、自ら口を開くケースもある。