忘年会復活!まずは聞き上手になることから始めてみては?

 テレビ局の独自アンケートで、若者の約30%が「職場の忘年会に参加したくない」と答えたというネット記事を読みました。また別の記事では、忘年会が憂うつだという若者たちの「瓶ビールのつぎ方や水割りの作り方が分からない」「高い会費と業務外の時間を費やし、残業代欲しいくらい」というような声も。私のまわりでも忘年会が始まりましたが「こんな会話してたよね」と懐かしがる世代と、戸惑っている世代とにきれいに分かれていて、こういうことなのだなと実感しているところです。

 今、若者の間では「ソバーキュリアス」というライフスタイルが広がっているとか。「ソバー」(シラフ)と「キュリアス」(好奇心)を合わせた造語らしいですが、お酒を飲める人があえてお酒を飲まない-ライフスタイルの健康志向もあるのでしょうね。一方で、お酒がないとコミュニケーションを取りにくいのが昭和世代。時代の流れを感じます。

 コロナ禍を経て復活した忘年会の注意点として、「何のための会なのか目的を明確にすること」という専門家のアドバイスがありました。昔は特に目的意識を持って宴会なんかしませんでしたし、今では考えられない「とりあえずビール!」というのがありました。飲む子も飲まない子も、ビールが好きな子も嫌いな子も、とにかくビール。迅速に乾杯ができるから。よく考えると、ものすごい強要だったなと思います。

 お笑いタレントの高田純次さんの本に、後輩としゃべる時、「昔話」と「自慢」と「説教」をしないでおこうと思ったら、エロ話しかできなくなったという逸話がありました(笑)。「オレたちが若い頃はこうだった、こんな苦労をして…」という話は、全くコミュニケーションを取るツールにはならない。それを先輩の側が変えていかないと-。後輩からは変えられないですもんね。

 じゃあ、どうすればいいのか?具体的に簡潔に言うなら、相手の話をよく聞いて聞き上手になる、聞き役に回ること。まずそこから始めてみては?と思うのですが、いかがでしょうか?私はわりとそれを気にしていて、スケジュール手帳に「若手としゃべる時は自慢、昔話、説教をしない」と書き込みもしているのですが。

 ただ私、よく若手としゃべる時に「最近何か面白い話ない?」と聞いてしまうんです。聞き役に徹しようとしての言葉なのですが、その間に入っている世代の子に「リンゴ姉さんのあれ、若手の子にはまあまあハードル高いですよ」と言われたことがあります(苦笑)。いろんな世代の人が、それぞれ心地よくなる会話って結構難しいもの。うまい聞き役になる方法を模索中です。

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