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「かわいそう」って?言葉ひとつでわかる人間性

 今回、私がコロナの陽性反応が出て自粛生活を送っている時よく言われたのが「陽性になったのは仕方ないけど、かわいそうに。大変だったでしょう」という3つのブロックからなる言葉。たくさんの方に御迷惑をおかけして申し訳ないと心から思いましたし、心配して下さっているのは本当に本当に有り難かったのですが、「かわいそうに」というワードが心にひっかかりました。陽性になった事は仕方ないし、それなりに大変だった事も確かにあります。しかしそれは「かわいそう」なのだろうか、と。

 最近のウクライナの状況などを見ていても「かわいそう」ロシアの選手が世界大会から閉め出されるのを見て、スポーツと政治は関係ないから「かわいそう」とコメントされている方を見かけます。

 この「かわいそう」の意味をひもとくと、「ふびん」とか「自分はその立場でなくてよかった」というニュアンスを含む言葉です。また嫌な言い方ですが、相手を見下しているようにも感じてしまうのは私だけではないと思います。特に簡単に「かわいそう」を使っている人たちの言葉のニュアンスを見るとその人の立場に「激しく同調」と同義である事が多いようです。今風っちゃ今風ですが言われた方の気持ちはどうなのかなぁ。

 私の母は専業主婦で、私たち3人の娘が通っている学校のPTAの仕事をしていました。その時子どもの私から見ても、あきらかにPTAの集団の輪の中で浮き上がっている人がいました。しかし母は「嫌な人」とも「変な人」とも言わず「面白い人だわあ」とその人の事を表現していました。

 私もそんな母の言動を身近に感じ、ちょっとした「言葉」を気にするようになったのかもしれません。また「かわいそう」という言葉にアレルギーを持ってしまったのか、できるだけ使わないようにしてきました。例えば病気になった人には「つらいですよね」という言葉に言い換えるように心がけています。

 言葉って本当に難しい。世界情勢がこのようになってくると、いろいろな立場の差が明確になってきます。今こそ相手を思う言葉が大切。最近「心はウクライナと共に」と掲げている方たちがいて、すごく考えられた言葉だと感じました。その言葉ひとつでその人の生きざまといったら大げさですが、人間性がわかる時がある。人間いくつになっても勉強ですね。

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