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志村けんさんご逝去に思う…今こそ非難合戦を止めて、一人一人が少しずつ我慢と感謝を!

 感染拡大が止まらない新型コロナウイルス。突然に近い形で、お笑い界の巨星・志村けんさんの命まで奪っていきました。志村さんとは、お仕事で共演させて頂いたことこそありませんでしたが、ドリフターズが大好きで、荒井注さんからメンバーを引き継がれた時代から観てきた一ファンとして、心のどこかで「志村さんは絶対大丈夫」と思っていました。

 ひとたび感染すれば経路をたどるためどこで誰に会い、どの店に行ったかなど全部つまびらかにせねばならず、生活も仕事も吹っ飛んでしまう。誰もが絶対に「芸能界初」にはなりたくないと心の隅で思っていた中、志村さんの事務所が発表され、阪神タイガースの藤浪選手も続いた。恐らく最先端の治療を受け、多くの人が「死なない」「死なせない」と思った志村さんが亡くなったことで、不謹慎な言い方かもしれませんが、世の中に「絶対」はないということ、そしてみんな「誰もがなりうる」ということを理解し心のどこかにあった希望的観測が吹き飛びました。

 街には一斉休校の長期化で時間を持て余した中高生や若者が大勢出掛けています。仕方ないとは思いますが、若い方ももっと危機感を持って頂きたい。一方で外出自粛の東京で、高齢者の「原宿」巣鴨などにはいつもより少ないとはいえ高齢者が出歩く姿があるそうで。ただお互いが非難し合っていては本末転倒。米国の若者が、重症化しないからと集まって騒いだ“コロナパーティー”はあり得ない話ですが、対立ではなく、「ウイルスを広めないため休校してくれてありがとう」「いえいえ、どういたしまして」と、少しずつ「ありがとう」「ごめんね」を持ち寄れないものでしょうか。

 緊急事態宣言も、指示・要請のみで罰則がないことが批判されていますが、日本人は良くも悪くも「右へならえ」が「できる」国民性。「沈没船から脱出ボートに乗るのに数が足りず、海に飛び込まないといけない」というとき、米国人は「ヒーローになれますよ」、英国人には「紳士なら飛び込みます」と言うけれど、日本人は「みんなもう飛び込みましたよ」と言うだけでいい-なんて笑い話もありますが、それは日本人の利点でもあると思うのです。

 京都大学の山中伸弥教授は「約1年近く意識を向けて」と訴えておられます。倒産の危機やボーナスがふっとぶ会社もあるでしょうが、みんながちょっとずつかぶらないと乗り越えられない。自分だけが被害者ではないのが今回のコロナ禍です。いろんな企業がマスク生産に乗り出していますが、菅官房長官の「6億枚体制」には程遠く、家庭に布マスク2枚の配布。「マスクより現金」と声高に批判するのは簡単ですし「マスクなら自分で作れる」という意見にも納得はしますが、本当にマスクが手に入らない「マスク難民」だっておられるのです。まずは、この2枚を大事に使いたい。

 今の感染者の急増は、ちょっと油断してしまった先月の3連休のツケが回ってきたのでは。この週末こそ、皆で外出を自粛し、長期戦の意識を持ちたいものです。

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