気付かされた「エコ=何でもOK」じゃない
エコのため、ゴミの分別はもちろん、スーパーの買い物でマイバッグを使用する人が多い。だがこのマイバッグ、実はいろいろな種類があり、スーパーのレジかごバッグにかぶせて使うタイプのように論争を呼んでいる物もある。他のバッグよりもレジかごにかぶせるという一手間がかかったり、レジの人に詰めてもらうということから、ネットでは“エコ”バッグならぬ“エゴ”バッグと呼ばれることもある。ハイヒール・リンゴも「エコのためにしていることが、こんなに論争を生むとは目からウロコ」と驚きを隠せない。その一方でエコのあり方に言及した。
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スーパー等で買い物をする時に、会計のときに買い物かごの上にかぶせるタイプのレジかごエコバッグって、すごくいいものだと思っていました。使ったことはないけど、いつも使おうと私も持っているんです。だから使っている人を見ると、エコに気を配る格好いい人だなって思っていました。
ところがこのレジかごバッグって案外迷惑に思っている人が多く、ネットで議論になっていたんです。「エコだから」と言えば、何もかも正しいように思うけど、現場の人にしたらそうじゃない。レジの方の「牛乳や重いものは下にして、パンは上に…など、考えながら詰めていくのが面倒でした」という意見には、立場の違いに「なるほど」と思いました。
レジかごバッグをお店が売っていても、実際に対応するレジの人には嫌がる人もいて、スーパー側の全ての人が賛同してるわけではなかった。客側にも「前の人のレジかごバッグのせいで時間がかかってる」と不満がある。それならば忙しい時間帯は「お断り」とか。現場ではなくもっと店全体としての何らかの統一した基準を作り、対策をとらないといけないですよね。
私は商品を袋に詰めるまでが店側のサービスだと思っていたんです。でもサービスを省略しているんじゃなくて、そもそもそれはレジの仕事ではない。詰めるのは客側がやるべきこと。だからレジかごバッグにレジの人に詰めさせるのはおかしい。でもレジの人が精算前カゴから精算後カゴに商品を移し、それを自分でレジかごバッグに詰め直すというと、それはそれで手間を省き、かつエコであるレジかごバッグという本来のものとは違う。
だからなのか、レジかごバッグを使っている人は一時より減ったような気がします。場所にもよるかもしれませんが、私の行くスーパーは明らかに減っている。完全にお断りの店もあるようです。
先日、たまたま前の人が使っていたんですが、レジバッグをかごに装着するのがものすごく早かった。前の人が精算して、自分の番が来た時どれだけ早くつけられるかが勝負じゃないですか。たぶんカゴにバッグをかぶせるのがめちゃくちゃ早い人だけがいまも使い続けている。手間取る人は、後ろの人に気を遣ってだんだん使えないと思います。
私はエコ最優先人間じゃないですが、「エコのためなら多少の不便、不自由を乗り越えて頑張りましょう!」というもんだと思ってました。エコと付けば何でもOKかと思えばそうじゃないんだと。エコのためにしていることが、こんなに論争を生むんだと目からウロコで驚きました。