新喜劇初の女座長、酒井藍ちゃんなら大丈夫
吉本の後輩である酒井藍ちゃんが7月26日から、吉本新喜劇の座長を務めることになりました。女性では初めてのことです。
実は座長が発表される前日にテレビ番組で一緒になって、藍ちゃんが「あした発表になるんですけど、女座長をやることになりました」と、挨拶に来てくれました。
お正月の番組で「今年の夢はなんですか」と聞かれた彼女が「新喜劇の女座長になりたい」と答えて、私は「100年早いわ!」っというツッコミをしたと思うんですけど、まさかこんなに早く夢が叶うとはね。
実際にそうなって、彼女の中にもいろいろと葛藤はあったと思うんですよ。若いし、女の子ということもあるだろうし…。
それでも、彼女はちゃんと気配りもあいさつもできる娘なので、私は新喜劇の外にいる人間ですけど、外から見ていて彼女には座長が十分務まると思いました。
不安はあるだろうから、藍ちゃんには「みんな表向きは『おめでとう、おめでとう』って言うけど、アナタが女ということと若いということで、色々言う人がいるかもしれんけど、気にしたらアカンで」と話したんです。
私も、最初に女性で初めて番組司会をすることになったときに、番組ではニコニコ笑ってたけど、終わってからいろいろと言われたことがありました。だから、藍ちゃんにも「言われても、その言葉で傷つくことはないよ。負け惜しみだと思って聞いとき」と話したんです。
後で回り回って「リンゴさんがああ言ってくれてうれしかった」と、藍ちゃんが話してくれていたと聞きました。
皆さんもぜひ、藍ちゃんを温かく見守って上げてくださいね。
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ハイヒール・リンゴ 1961年8月9日生まれ、大阪府枚方市出身。NSC1期生。モモコとコンビを結成し83年デビュー。95年上方漫才大賞受賞。テレビでも多くのレギュラーを持ち、その司会術や仕切りのうまさには定評がある。10年から大阪学院大学で金融論を学び、名誉博士号を授与される。