【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】高校生の娘の首元にキスマークのようなものが…

 にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。

 【相談】 高校生の娘の首元に、キスマークのようなものがいくつか付いていました。家の中でも隠そうとしていたので、恐らく間違いないと思います。私自身、若い頃はそれなりに遊んでいましたし、頭ごなしに否定できる立場ではありません。ただ、娘のこととなるとやはり心配です。もし望まない妊娠となれば、本人が大きな傷を負うことになります。せめてその点だけは注意してほしいのですが、思春期の娘に男親から「性」の話をするのはかなりハードルが高いです。妻に相談することも考えましたが、それはそれで気まずさがあります。こういう場合、父親としてどう向き合うのが正解なのでしょうか。

 【回答】 ご相談ありがとうございます。お父さまとして、かなり動揺されたと思います。頭では「自分も若い頃はいろいろあった」と理解していても、相手が娘さんとなると話は別ですよね。特に高校生という年齢であれば、「大丈夫なのか」「傷つくようなことにならないか」と心配になるのは、ごく自然な感情だと思います。

 まず、お伝えしたいのは、今のお気持ちは「支配したい」のではなく、「守りたい」という愛情から来ているということです。そこを見失わないことが大切です。

 一方で、思春期の娘さんに対して、父親が真正面から「性」の話をするのは、確かにハードルが高い。娘さん側も恥ずかしいでしょうし、お父さま自身もどこまで踏み込むべきか悩まれると思います。だからといって、完全に触れずにいると、「親は何も気にしていない」と受け取られることもあります。

 ここで大事なのは、問い詰めるのではなく、心配しているという姿勢を伝えることです。たとえば、「最近いろいろある年頃だと思うけど、自分を大事にしてほしい」とか、「困ったことがあったら一人で抱え込まないでほしい」といった言葉なら、父親からでも伝えられると思います。

 逆に、「彼氏がいるのか」「何をしているのか」と追及する形になると、娘さんは一気に心を閉じてしまう可能性があります。思春期の子どもは、監視されていると感じると、防御に入るからです。

 また、奥さまに相談することを気まずく感じておられるようですが、私はむしろ、一度奥さまと共有したほうがいいと思います。娘さんにとって、母親のほうが話しやすい部分もあるでしょうし、「性」の話を父親が単独で背負わなければいけないと考えすぎなくて大丈夫です。夫婦で「娘をどう守るか」を考えるほうが、結果的に自然な形になりやすい。

 そして、もし伝えるのであれば、「妊娠したら困るぞ」という脅し方ではなく、「自分を大切にしてほしい」「相手任せにせず、自分の人生を守ってほしい」という視点で話すことが大切です。性の話というより、自分の体と人生を守る話として伝える。そのほうが、娘さんにも届きやすいと思います。

 親としては、子どもが大人になっていく過程を見るのは複雑です。嬉しさもあれば、不安もある。特に娘さんの場合、「もう自分の知らない世界を持っているんだ」と感じる瞬間に、父親は少なからず寂しさも覚えるものです。

 ただ、今後本当に大切になるのは、「何かあったときに相談できる親でいられるか」です。完璧にコントロールすることはできません。でも、「この人は頭ごなしに否定しない」と思ってもらえれば、いざというときに娘さんは戻ってきます。

 父親としてできることは、壁になることではなく、最後に帰れる場所でいることなのかもしれません。焦らず、感情的にならず、でも見て見ぬふりもしない。そのバランスを大切にしていただけたらと思います。

 ◆西村誠司(にしむら・せいじ)1970年生まれ、愛知県出身。「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数7万9000人。

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