【にしたん社長の人生相談 西村誠司氏のお悩みクリニック】「結婚するか、しないか」という二択で考えすぎない

 にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。

 【相談】 ようやくつかんだ幸せを失いたくない!と悩んでいる53歳、男です。1年前に、同年代の女性と知り合い、その後“人生のパートナーという立場のいい関係で!”という形で交際してきました。ですが、昨年末に私が病気で入院したことで、いろいろ不都合なことが発覚しました。法的な家族でないため手続きなど対応できないことが多いのです。老後を考えた時、このままでいいのか?と心配になり「結婚を前提に」と話し合いましたが、相手は離婚経験があり「同じ失敗をしたくない」と消極的です。相性も良くお互い「ずっと一緒にいたい」気持ちはあります。だからこそ籍を入れたいのです。年齢的にもこのような出会いは最後かと思います。幸せの形はいろいろあると思いますし、相手の意思を尊重したいとも思うのですが。

 【回答】 ご相談ありがとうございます。「ようやくつかんだ幸せを失いたくない」という言葉に、これまでの人生を歩いてきた重みと、今の関係を本当に大切にしている気持ちが滲んでいて胸を打たれました。53歳という年齢で、改めて誰かと人生を共にしたいと思える相手に出会えたこと自体、決して当たり前ではありません。それだけでも、あなたの人生はすでに豊かなものだと思います。

 入院という出来事を通じて、法的な家族でないことの現実に直面されたのは、とてもつらかったでしょう。弱っているときほど、「誰が自分のそばに立ってくれるのか」「制度は自分を守ってくれるのか」がはっきり見えてしまいます。その経験から「このままでいいのか」と考えるのは、ごく自然な流れですし、逃げずに向き合っている姿勢は誠実です。

 一方で、お相手の方が結婚に慎重なのも、決してあなたを拒んでいるわけではありません。離婚という経験を経て、「同じ失敗をしたくない」と思うのは、過去を軽く扱っていない証拠です。むしろ、人生を真剣に考えているからこその慎重さだと思います。「ずっと一緒にいたい」という気持ちが一致しているからこそ、結婚という形に対する温度差が余計に苦しく感じられるのだと思います。

 ここで大切なのは、「結婚するか、しないか」という二択で考えすぎないことです。籍を入れることには、確かに法的な安心があります。ただ、それだけが安心の形ではありません。たとえば、任意後見契約や医療同意に関する書面、遺言書など、法的な備えを整えることで、結婚に近い安心を得ることも可能です。こうした現実的な選択肢を知り、「結婚しなければ守れない」という思い込みを一度外してみることも、二人の関係を守る一歩になります。

 また、あなたが「籍を入れたい」と思う気持ちの奥に何があるのかを、ご自身でも丁寧に見つめてみてください。それは愛情なのか、不安なのか、社会的な安心なのか。もし不安が大きいのであれば、その不安を「結婚したい」という形だけで伝えるのではなく、「入院したとき、こういう場面で困った」「老後、こういうことが心配だ」と、具体的に共有することが大切です。相手を説得するのではなく現実を一緒に考える姿勢で話す。そのほうが、相手の心にも届きやすい。

 年齢的に「これが最後の出会いかもしれない」と思う気持ちも分かります。ただ、その思いが強すぎると、知らず知らずのうちに相手を追い詰めてしまうこともあります。幸せを失いたくないからこそ、急がない。関係を壊さないために形よりも信頼を優先する。その覚悟が、結果的に二人の未来を一番強くします。

 幸せの形は本当に人それぞれです。籍を入れることが正解の人もいれば、入れないことで長く穏やかな関係を築く人もいる。大切なのは、「自分がどうしたいか」と同じくらい、「相手がなぜそう思うのか」を理解しようとすることです。あなたがここまで悩み、相手の意思を尊重したいと考えていること自体、すでにとても成熟した愛の形だと思います。

 焦らず、対話を重ねてください。幸せを守るために必要なのは、結論を急ぐことではなく、一緒に現実と向き合う姿勢です。あなたのこの想いが、きちんと相手に届くことを願っています。

 ◇西村 誠司(にしむら・せいじ)1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数7万6000人。

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