【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】苦学生を乗り切る気構え「全部を完璧にやろうとしない」

 にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。

 【相談】 東北に暮らす高校3年生です。毎日の雪下ろしが大変です。東京の大学に合格し、4月から大学生活が始まります。ですが、金銭面で親に負担をかけられず、自分で学費や生活費をある程度稼がないといけません。慣れない都会の生活にも不安がありますし、バイトと勉学の両立ができるか心配です。衣食住が保障され働きながら通学できる新聞奨学生の制度なども考えてますが、働きながらの学業はかなり大変!と聞いています。西村社長は長く新聞配達で家計を支え、大学時代は働きながら勉学に励まれたとのこと。西村社長の苦学生を乗り切る気構えのようなものをお教え下さい。

 【回答】 ご相談ありがとうございます。雪下ろしの毎日をこなしながら受験を乗り越え、東京の大学に合格されたこと、本当に立派だと思います。まずはその努力を胸を張って誇ってください。地方で暮らし厳しい環境の中で積み重ねてきた経験は、これから都会で生きていくうえで必ずあなたの土台になります。

 金銭面で親に負担をかけたくない、自分の力で学びたいという気持ちも、とてもまっすぐで強い意志です。ただ、その覚悟があるからこそ、これから先は「無理をしすぎない」ことも同じくらい大切になります。

 私は中学生の頃から新聞配達をし、大学時代も働きながら通いました。正直に言えば、楽だったことは一度もありません。朝は早く、眠いし、体はきつい。周りが遊んでいるのを見ると羨ましくなることもありました。それでも続けられた理由は、「これは一時的な状況だ」と自分に言い聞かせていたからです。一生この生活が続くわけではない。今の数年間をどう使うかで、その後の人生が大きく変わる。そう考えていました。

 新聞奨学生の制度についても、覚悟があれば一つの選択肢だと思います。ただ、噂通り大変なのは事実です。だからこそ重要なのは、「全部を完璧にやろうとしない」ことです。勉強も、仕事も、生活も、最初から100点を目指さない。今日は授業に集中できたら合格、今日は寝坊せずに配達できたら合格、そんなふうに、自分の中のハードルを下げていい。続けるためには折れない工夫が必要です。

 もう一つお伝えしたいのは、「苦労を美化しすぎない」ことです。苦学生だから偉いわけではありませんし、無理をして倒れてしまったら元も子もない。困ったときは、大学の奨学金制度、自治体の支援、学生相談室など、使えるものは遠慮なく使ってください。それは甘えではなく、賢さです。

 都会の生活への不安もあると思いますが、東京は冷たい街ではありません。地方から来た学生はたくさんいますし、同じように悩み、工夫しながら暮らしています。あなたが思っているほど一人きりではありません。

 最後に、苦学生を乗り切るための一番の気構えを一つだけ挙げるとすれば、「自分は今、人生の基礎体力を鍛えているんだ」と思うことです。体力だけではありません。時間管理、人への感謝、自分で稼いだお金の重み、そして簡単には諦めない心。そのすべてが、将来あなたを支える力になります。

 今は不安のほうが大きいかもしれません。でも、ここまで来たあなたなら大丈夫です。雪の中で鍛えられた人間は、多少の向かい風では倒れません。東京での新しい生活が、あなたにとって大きな糧になることを心から願っています。

 ◆西村 誠司(にしむら・せいじ)1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数7万6000人。

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