サウナで「ととのう」ためのコツ 水分を補給し髪と体を洗いましょう、汗が出やすくなる!
「医者が教えるサウナの正しい入り方」や「名医がやってるサウナ入浴法」などという本が売れているようですが、健康や心身リフレッシュのためにサウナへ通う人は実際に増えており、「サ活(サウナ活動)」や「ととのう」といった言葉をよく耳にします。上記の本の受け売りですが、サウナの基本的な入り方や「ととのう」ためのコツをまとめてみました。
まず水分補給。サウナではたくさん汗をかきます。サウナに入る前に水分補給をして脱水に注意します。水分を摂取しておくことで、気持ちの良い汗をかくこともできます。次に、まず髪と身体を洗う。サウナに入る前に身体と頭を洗います。頭皮や皮膚の毛穴に溜まった脂や汚れを先に洗っておくと汗が出やすくなります。そしていよいよサウナ室です。室内の温度や湿度にもよりますが、サウナには5~10分程度、無理しない範囲で入ります。
サウナから出たら、シャワーで汗を洗い流したあとに水風呂につかります。水風呂の冷たさは施設ごとに異なりますが、長くつかっていると体が冷えすぎますので、30秒~1分程度にしてください。水風呂から上がったら、体を拭いて休憩スペースに移動して外気浴です。外気浴とは、サウナ・水風呂の後に外気に当たりながら体を冷ますことを指します。
サウナ用語としてよく使われる「ととのう」とは、快感状態を指す言葉の一種で、心身ともに整った状態のことを指します。「サウナハイ」「サウナトランス」と呼ばれることもあり、集中力の向上やストレス解消などが期待できます。
これら一連の行動を2~3回繰り返すことで「ととのう」と呼ばれる快感状態になりやすいとされています。サウナには、ドライサウナやスチームサウナ(ミストサウナ)、低温サウナ(遠赤外線サウナ)とさまざまな種類があります。今回ご紹介したのはドライサウナの入り方ですが、それぞれ効果が違います。決まりやルールはなく、みなさんお好みの入り方を見つけてください。あくまで本人の自由。これが「ととのう」一番の秘訣です。
◆松本浩彦(まつもと・ひろひこ)芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。