正しいブロッコリーの洗い方を医師が伝授! 水を当てるだけではぜんぜんダメ

 このところ医療からどんどん離れていってる気がしますが、今日も医療とは全く関係ないお話。多くの方はブロッコリーを水で洗うか、そのまま茹でておられると思います。でもそれ、大間違い。ブロッコリーの表面には「油脂状」という膜成分があって水を弾きます。上から水を当てるだけでは、ぜんぜん洗えてないのです。枝の間に潜んでいるかもしれない、小さな虫も取り除けません。だからと言って、細かく切ってから洗うと、豊富なビタミンCやミネラルが流れ出てしまいます。

 ではどうするのが正解か。答えは「酢水」です。水1リットルに酢を大さじ1杯。鍋でもボウルでもいいので、ブロッコリーの大きさに合わせてこの割合の酢水を作り、ブロッコリーを「逆さま」に入れて軽く振り洗います。綺麗に洗えるだけでなく、酢を使うことで、目に見えない細菌まで、ほぼ完全に除去できます。

 ところで「ミニトマト」と「プチトマト」の違いをご存知ですか。実はミニトマトは品種名、プチトマトは商品名なんです。プチトマトという商品は現在は生産終了しているので、ミニトマトが正解。そのミニトマトの保存で一番大事なのは「ヘタを取っておく」ことです。多くの方は、ヘタ付きのまま保存した方が鮮度が良いと思うでしょうが、逆なんです。ヘタ付きのミニトマトは、ヘタ無しに比べて60%以上もカビが発生しやすいのです。

 買ってすぐに食べるのなら、ヘタを取らなくても良いのですが、しばらく置いておくのなら、ヘタは取って下さい。買ってきたら、まずヘタを取り除き、1つ1つ丁寧に水洗いし、保存容器にキッチンペーパーを敷いてミニトマトを並べ、また上からキッチンペーパーを被せて、蓋をして冷蔵庫で保管する。これがベストの保存法です。

 ◆松本浩彦(まつもと・ひろひこ)芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。

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