文字サイズ

【松本浩彦医師】鼻血の正しい止め方とは ティッシュを鼻に詰めて…は間違ってます

 私ほどの年齢になりますと、鼻血などまず出ませんが、お子さんはよく鼻血を出します。ほとんどの鼻出血はたちの悪い病気ではありませんので、心配いりません。ところが鼻血の正しい止め方をご存知のお母さんは意外と少なく、ティッシュを鼻に詰めて、上を向いて、後ろ頭をトントン…は、間違ったやり方です。

 で、今回は正しい鼻血の止め方。ポイントは4つ。鼻血は主に左右の鼻をわけている鼻中隔の粘膜から出ます。とくに、鼻の入り口から約1cm入ったところは、血管が網の目状に浮き出ており出血しやすい場所なので、キ-ゼルバッハ部位と特別な名前がつけられています。

(1)止血の基本は「出血点の圧迫」です。ティッシュも何もつめないで、しっかり鼻をつまんでください。小鼻を真横から親指と人差指で押さえ、指先を少し頭の方に挙げます。

(2)座らせて下の方に顔が向くようにします。上を向いてしまうと鼻血が鼻の中にたまらないので、むしろ止まりません。そればかりか、のどに流れ込んだ血を飲むことで、吐き気をもよおすこともあります。

(3)目と目の間のおでこを冷やすと鼻血が止まりやすくなります。

(4)この状態でじっと15分、鼻血は止まります。途中で「止まったかな」と指を離したら、またそこから15分。手を離したときに、たまっていた血が出てきても、それは気にしません。鼻血は止まっています。

 テッシュを詰めると、紙の繊維が血管の外に張り付いて、いったん血は止まりますが、紙が剥がれるとまた血が出ます。破れた血管の内部で、血小板が固まって止まるのが本当の止血です。また、血圧が高いと鼻血は止まりにくくなります。本人も親御さんも、まずは落ちついてください。

 ◆松本 浩彦 芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。

関連ニュース

    デイリーペディア

      編集者のオススメ記事

      ドクター備忘録最新ニュース

      もっとみる

      ランキング

      主要ニュース

      リアルタイムランキング

      写真

      話題の写真ランキング

      注目トピックス