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【松本浩彦医師】インフルエンザが流行するかどうかは豪州での流行具合でわかる

 今年は例年より早くインフルエンザが流行し始め、一旦は収束しましたが、また少しずつ流行が広がっています。これは毎年のことで、比較的限られた地域で、先行して小流行がおこりますが、今年は例年よりかなり多いのは事実です。

 しかし年内のインフルエンザはまだ小流行といえる程度で、本格的流行は年明け2週目、学校の3学期が始まってからになります。秋の流行時、W杯ラグビーと結びつけているマスコミもありましたが、ラグビーファンにとってはいい迷惑というもの。

 そもそも熱帯地方は年中、夏です。でもインフルエンザの患者は例年、雨季に大発生します。過去に実際、熱帯地方で何百人ものインフルエンザによる死者が出たこともあります。私のクリニックでも毎年、最低でも一人は真夏にインフルエンザの患者さんが来られます。

 さて、日本でどれくらいインフルエンザが流行するかというのは、その年の南半球でのインフルエンザの流行状況が大きなヒントになります。北半球と南半球は季節が逆のため、日本の夏の時期にオーストラリアでどれくらい流行したかをみれば、日本で今冬どのくらい流行するか、が予想できます。

 そして気になる今シーズンのオーストラリアの状況ですが、「過去最悪だった昨シーズンの約2倍の患者数」とのこと。それから考えると、今冬のインフルエンザは、昨年を超える大流行という推測ができます。

 インフルエンザはここ十年余りでさまざまな特効薬が開発され、4日もあれば完治する時代になっています(出席停止期間はもう少し長いですが)。予防接種も大切ですし、うがい手洗いはもちろんですが、怪しいと思ったらすぐ医療機関に駆け込む。これがいちばん大切です。

◆松本 浩彦 芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。

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