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【窪谷日奈子医師】花粉症、目を何度も洗うのはおすすめできない

かゆくても目を何度も洗うのはよくないようです(blanche/stock.adobe.com)
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 すっかり季節の風物詩となったスギ花粉症。早い人は1月から症状が始まり、3~4月に一気に増えてきます。天気予報と一緒に流れる花粉飛散情報を見てもまさに今がピーク、くしゃみや鼻水などで憂鬱(ゆううつ)な日々を送っている方も多いと思います。

 ここ1~2年は目を洗い流すタイプの洗眼剤の広告をよく見かけるようになりました。洗い流すと爽快感はあると思いますが、目の表面を守るバリアが壊れてしまうので、1日に何度も洗うのはおすすめできません。

 どうしても花粉を直接洗い流したいという方は、症状がひどい時期に帰宅した時に1度だけ洗う…くらいの使い方にとどめたほうがよいと思います。頻回に洗いたいという方は、涙と同じ成分の人工涙液を使ったほうがいいでしょう。人工涙液は薬局などで、処方せんがなくても購入することができます。

 アレルギーはできるだけ原因物質を取り込まないことが重要なので、マスクやメガネなどで花粉を防ぐことが1番大切。帰宅したらまず服についた花粉をしっかり払い、うがい・手洗い・洗顔することをおすすめします。

 強くこするとかゆみ物質が放出されて悪循環に陥り、ひどくなってからだとお薬が効きにくくなります。症状が出始めたら早めに病院を受診することをおすすめします。

 さてスギ花粉のピークが過ぎると、少し遅れてヒノキ花粉のアレルギーが増えてきます。これまで症状が強くなかったのに、最近急に花粉症が悪化していたという方はヒノキ花粉が原因かもしれません。さらに梅雨から初夏にかけてはイネ科の花粉、夏から秋にかけてはブタクサやヨモギなどのキク科の飛散が始まりますので、日本は1年を通して花粉症大国ということになります。

 年中続く花粉症、日本だけと思いきや海外でも植生に合わせた花粉症があるようです。花粉をできるだけ遠ざけながら、うまくつきあっていきたいものです。

 ◆筆者プロフィール 窪谷日奈子(くぼたに・ひなこ)医療法人社団吉徳会・あさぎり病院・眼科医長。眼科専門医。

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