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ガンバレルーヤよしこの下垂体腺腫 手術選択なら重篤ではないはず

ガンバレルーヤ・よしこ
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 「町医者の独り言=36=」

 女性お笑いコンビ「ガンバレルーヤ」のよしこさん(28)が、病気療養されるというニュースを見ました。病名は下垂体腺腫。聞き慣れない人も多いかもしれませんが、脳腫瘍の約20%を占めています。下垂体とは頭蓋内の比較的下に位置する部分で、前葉、後葉があり、前葉からは6つ、後葉からは2つのホルモンが分泌され、生体内において重要な役割を果たしています。その前葉部分から発生する良性腫瘍が下垂体腺腫と呼ばれています。

 腺腫は、ホルモンを分泌する機能性腺腫とホルモンを分泌しない非機能性腺腫に分類され、頻度はおおむね50%ずつ。ホルモンを分泌する機能性腺腫の場合は、ホルモンの種類によって様々な症状が出現します。

 成長ホルモンが過剰分泌されると、鼻、口唇が肥大し、顎(あご)が出たり、手足や舌が大きくなったりするなどの症状が出ます。プロラクチンというホルモンが過剰分泌されると、妊娠をしていないのに、乳腺が発達したり、乳汁の分泌、生理不順、不妊などの症状が出ます。副腎皮質刺激ホルモンが過剰分泌されると、お腹の部分が太ったり、両肩が異様に盛り上がったり、ニキビ、多毛、男性化、生理不順などが起こりやすくなります。甲状腺刺激ホルモンが過剰分泌されると、脈が速くなったり、息切れ、体重減少、眼球が突出してくるなどの症状が出現します。

 非機能腺腫では、頭痛、視力障碍、視野障害、下垂体機能の低下などの症状が出現します。時に出血を来すことがあるので、要注意です。

 治療法としては、手術、放射線療法、薬物療法などがありますが、プロラクチン産生腫瘍を除き、機能性腺腫、非機能性腺腫ともに手術が第一選択となります。腫瘍が大きくなければ、鼻から下垂体腺腫にアプローチするハーディー(Hardy)手術が選択されます。近年は神経内視鏡を併用することで、侵襲が少なく、術後の痛みなども少ない方法で行われています。ただし、腫瘍が下垂体から上方にはみ出て脳にまで伸展増大していると、頭を開けて手術を行うケースもあります。

 専門的な言葉が多くなってしまいましたが、基本的には、予後が良好なら特殊な場合を除き、心配がないとされています。今回の発表を見ますと手術を選択されたということで、まず心配はないと思われますが、元気に復帰して頂き、よしこさんの素敵なコントを拝見することを心待ちしております。

 ◆筆者プロフィール 谷光利昭(たにみつ・としあき)たにみつ内科院長。93年大阪医科大卒、外科医として三井記念病院、栃木県立がんセンターなどで勤務。06年に兵庫県伊丹市で「たにみつ内科」を開院。地域のホームドクターとして奮闘中。

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