侍ジャパンの精神的支柱・ダルビッシュ有の気配り「また会いましょう」に願う 最高の歓喜の姿を

 16日のWBC準々決勝でイタリアを破り、米国ラウンドへ駒を進めた侍ジャパン。この試合後、栗山英樹監督は「本当に合宿の時より、ダルビッシュジャパンと言っていいくらい。彼がやってくれたことは、チームのことだったり、野球のため、将来のためでした」とチームの精神的支柱をたたえた。

 メジャー所属でありながら、2月の強化合宿から参加し、後輩たちにアドバイスを送るだけではなく、オフでも食事会を設けるなどチームをまとめてきたダルビッシュ有。

 まとめたのはチームだけではない。合宿中、練習休養日も含めて毎日大勢のファンにサインをし続けたのは、ダルビッシュただ一人だ。

 準々決勝を前にした14日の練習後の事だ。東京ドームの一角で東京都の特別支援学校に通う児童・生徒7人との触れ合いの会に、大勢(巨人)、甲斐拓也(ソフトバンク)とともに参加した。子どもたちは3人の登場に驚きつつも目を輝かせながら、各自が一生懸命考えた質問を選手に投げかけ、選手は丁寧にそれに答えた。

 和やかに進んだ会の閉幕後だった。ダルビッシュが子どもたちの前に歩みよると、長い右腕を伸ばして一人一人とやさしくグータッチし、さりげなく大勢と甲斐にも促した。突然のサプライズに歓声を上げる子どもたち。そして別れを惜しむ子どもたちに向かってダルビッシュが「また会いましょう」と言うと、再び子どもたちの顔が輝いた。

 この一カ月間、多くの人が侍ジャパンの背番号11と触れ合い、彼がマウンドに上がる度に、球場やテレビで応援したことだろう。そして皆、願っているに違いない。トロフィーを手に歓喜するダルビッシュに会えることを。(デイリースポーツ・吉澤敬太)

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