【野球】侍Jの準決勝 メキシコってどんなチーム?3大会ぶりの決勝進出をかけた大一番

 WBC1次リーグB組を無傷の4連勝で突破し、16日の準々決勝ではA組2位のイタリアを9-3で撃破して、5大会連続の準決勝進出を決めた侍ジャパンの相手がメキシコに決まった。日本時間21日午前8時から米国・マイアミで行われる決戦。メキシコとはどんなチームなのか分析した。

 世界ランキングは5位。WBCでは過去4大会とも1次か2次リーグで敗退。今大会は日本と並ぶ優勝候補の米国と同じC組に入った。初戦のコロンビア戦こそ4-5と不覚を取ったが、次戦では米国を11-5で破るなど3勝1敗のグループ1位で突破し、初の準々決勝でも2大会連続準優勝中だったプエルトリコを破って一気に準決勝まで勝ち進んできた。

 日本は2006年の第1回大会2次リーグで対戦し、6-1で勝利を収めた。四回に小笠原道大の2点適時打と里崎智也の右越え2ランで4点を先制。五回には多村仁志の中前適時打で加点。先発の松坂大輔は5回1安打無失点と完璧な投球を繰り広げ、八回に薮田安彦がソロを被弾したが、九回にイチローの右前適時打でダメを押し、頂点まで上り詰めた。

 主戦は21年にリーグ最多の20勝を挙げ、昨年も17勝を挙げた左腕のウリアス(ドジャース)。今大会では初戦のコロンビア戦で5回3失点、準々決勝のプエルトリコ戦でも2被弾を含む4回4失点と完調ではなく、準々決勝で60球を投げたこともあり、50球以上を投げた投手は中4日以上を空けなければならないというレギュレーションに従い、中2日となる日本戦には登板できない。

 日本戦についてヒル監督は、大谷と同じエンゼルスに所属する左腕のサンドバルを先発させることを明言した。昨季は27試合に登板して6勝9敗で、148回2/3を投げて151奪三振と速球とチェンジアップには定評があり、今季は開幕投手の大谷に続く先発2番手として、開幕第2戦に投げることが決まっている。今大会は13日の1次リーグ・米国戦に先発し、エンゼルスの同僚で米国主将のトラウトを空振り三振に仕留めるなど、3回2安打1失点で勝利投手になっている。

 正捕手はウリアスと同じドジャースに所属する33歳のバーンズ。メジャー通算打率・225、32本塁打、138打点と目立った成績は残していないが、今大会は打率・357と好調で、高い守備力にも定評があるベテランだ。

 攻撃陣ではキューバからメキシコに亡命し、昨季はレイズで153試合に出場して打率・263、20本塁打、89打点を挙げたアロサレーナに注目だ。21年にア・リーグ新人王に輝いた逸材で、昨季32盗塁と走攻守でチームを引っ張る。今大会も打率・471と絶好調だ。

 昨季レッドソックスで打率・280、11本塁打、74打点を挙げたベルドゥーゴ、準々決勝のプエルトリコ戦で反撃のソロ本塁打に同点の2点適時打と活躍したパレデス、決勝打を放ったウリアスも調子を上げてきており、決して侮ることのできない相手だ。

 試合会場は15年から17年にイチローが在籍したマーリンズが本拠地とするローンデポ・パーク。2012年に建設された野球専用の球場で、三塁から右翼方向にスライドして開閉する屋根がある。日本と大きく違うのが球場の作りが左右対称になっていない点で、外野フェンスに向けた膨らみが小さいことでも知られる。また、1996年のアトランタ五輪でサッカー日本代表が強豪・ブラジルを破り、「マイアミの奇跡」と呼ばれた舞台であるオレンジボウルの跡地に建てられた球場でもある。

 日本の先発は佐々木朗が確実視されている。11日のチェコ戦では四回途中1失点(自責0)だった最速165キロ右腕が、多くのメジャー関係者が熱視線を注ぐ一戦でどんな投球を見せてくれるのか。4年前の2019年には第1、2回のWBC連覇に貢献したイチローが現役引退を発表した3月21日の春分の日。日本列島がサムライにくぎ付けになる。(デイリースポーツ・鈴木健一)

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