絵になるガッツポーズだ！　劇的な逆転劇で優勝した女子ゴルフの渋野日向子（２２）である。

　３１日、埼玉・武蔵丘ゴルフコースで開催された樋口久子三菱電機レディスゴルフトーナメント最終日、首位のペ・ソンウに２打差で迎えた１８番ホール。セカンドショットを２オンし、イーグルパットを外すも、バーディーパットを沈めた。ペ・ソンウはパーパットを決めれば優勝だったが、まさかの３パットでボギー。グリーンを囲む大ギャラリーが驚きの声を上げ、ペ・ソンウが優勝することを想定していた私は、慌てて渋野にレンズを向けた。

　プレーオフでも１８番のセカンドショットを２オンさせ、今度はイーグルパットを決めて劇的な逆転Ｖ。私はカップインする前からガッツポーズを決める渋野にレンズを向け連続シャッターを切った。

　会心の笑みを浮かべながら、しっかりと顔を上げてギャラリーの拍手と歓声に応える、絵になる、最高のガッツポーズを見せてくれた“シブコ”。２年前に国内ツアーの最終ホールでまさかの３パットで逆転負けを喫した彼女の姿を思い出しながら、改めてメンタルスポーツと呼ばれるゴルフの怖さとおもしろさを感じた。（デイリースポーツ・開出牧）