ユニホームの泥に見えた中日・根尾昂の執念

3回中日1死一、三塁、福田永将の中犠飛で三塁から先制のホームに滑り込み、砂煙を巻き上げながら立ち上がる根尾昂=24日、北谷(撮影・開出牧)
3回中日無死、バットを折りながら右前打を放つ根尾昂=24日、北谷(撮影・開出牧)
3回、二塁盗塁に成功する中日・根尾昂=24日、北谷(撮影・開出牧)
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 「オープン戦、中日-楽天」(24日、北谷)

 泥臭くチャンスをつかんだ。プロ入り2年目の中日・根尾昂内野手(19)である。

 9番ライトでスタメン出場。三回の第1打席で楽天の先発・則本からバットを折りながらオープン戦初安打となる右前打を放った。すかさず二塁盗塁を決め、1死一、三塁から福田の中犠飛で三塁から先制のホームに滑り込んだ。

 砂煙が上がるホームに立つ根尾のユニホームは泥だらけだ。一塁で大きなリードを取り、則本のけん制球で何度も頭から一塁に帰塁した。与えられたチャンスをつかみたい、という“執念”を感じた。

 前日にOBの立浪和義氏から受けた打撃指導を結果に結びつけ、さらに足でもアピール。七回も津留崎から右前打を放ち、沖縄キャンプ最後の1軍戦でマルチだ。

 泥臭いプレーでもいい。成功体験を積んで自信を取り戻せば、いずれ覚醒するだろう。(デイリースポーツ・開出牧)

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