J2最年長出場を更新したキングカズは、横浜FCの屋台骨だ!

J1昇格を決め「オレが屋台骨だ」と言わんばかりに若手を肩車する横浜FC・三浦知良(中央下)=24日、ニッパツ三ツ沢球技場(撮影・開出牧)
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 キングカズは、屋台骨だ。横浜FC・三浦知良(52)が24日、ニッパツ三ツ沢球技場で行われたサッカーJ2最終節の愛媛FC戦に出場し、J2最年長出場記録を52歳8カ月29日に更新した。

 2点リードで迎えた後半42分だった。横浜FCのベンチの動きが慌ただしくなった。スタンドのサポーターも騒がしくなり、私はレンズをピッチからベンチ裏へ向けた。室内でアップしていた三浦が姿を現すと、場内に大歓声が響き渡った。勝てばチームのJ1昇格が決まる大一番での出場である。同世代の私の脳裏にも、栄光と挫折に満ちた三浦のサッカー人生がよみがえり、鳥肌が立った。

 前半の先制点と後半の2点目のゴールを上回る大歓声。ゴールネットを揺らすことはできなかったが、懸命にプレーするカズの姿に、私は勇気づけられた。

 試合後、チームメイトと抱き合って喜びを分かち合う姿があった。これまで横浜FCの試合に何度も足を運んだが、取材の狙いはあくまでも三浦の個人記録。しかし、この日、J1昇格を決めた横浜FCにとって、三浦の存在が大きいものであることを実感した。後半の2点目のゴールを決めたMF・斎藤功佑が、三浦の元へ一直線に走る姿は印象的である。

 「屋台骨はオレだ」と言わんばかりに、試合後に若手を肩車する姿は、現役続行への強い思いを感じさせた。13年ぶりに返り咲いたJ1の舞台でもう一度、“カズダンス”が見たい。(デイリースポーツ・開出牧)

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