ソフトバンクの強さを感じさせる、川島慶三の華麗なプレー

日本シリーズ第3戦(巨人対ソフトバンク)の2回2死二塁、巨人・田中の打球に素早く追いつきジャンピングスローで二ゴロに仕留めるソフトバンク・川島慶三(左)=22日、東京ドーム(撮影・開出牧)
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 ソフトバンクの強さを感じさせるプレーだった。ソフトバンク・川島慶三内野手(36)が22日、東京ドームで行われた日本シリーズ第3戦で、巨人の勢いを文字通り、華麗に止めた。

 2回2死二塁、巨人・田中俊のセンター前に抜けるかと思われた打球に飛びついた。身長171センチ、体重73キロの川島の体が、まるで無重力の宇宙船の中で浮いているかのように見える。

 同点で迎えた2回2死から巨人・ゲレーロが左越え二塁打を放ち勝ち越しのチャンスでの田中俊の打球だった。誰もが抜けたと思っただろう。耳をつんざく大歓声がわき上がる。

 しかし川島は素早く追いつき、グラブを伸ばして捕球。左足で踏ん張って体を反転しながらジャンプすると滞空時間で一塁へ送球した。間一髪アウトで二ゴロに仕留めた。巨人ファンの熱狂を守備で冷ました。

 ソフトバンクの先発・バンデンハークは三回に再び亀井に右越えにソロ弾を打たれ勝ち越されたが、大きくは崩れず4回2失点とした。打線は中盤、巨人の3番手・戸郷を攻略。3連勝で日本一に王手をかけた。

 ソフトバンクの強さは、切れ目のない打線はもちろんだが、流れを左右する場面の守備力にあると感じた。それを象徴するような、川島の華麗なプレーだった。(デイリースポーツ・開出牧)

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