かつての戦友がライバルに イナズマの舞台を目指す花田助手

 世間より一足先に新人が駆け出す競馬の世界、今年も無事にデビューを果たした騎手や調教師がトレセンを忙しく走り回っている。注目された武幸師はすでに3勝を挙げ抜群のスタートを切り、安田翔師も目野師から引き継いだケイティクレバーでいきなりのクラシック挑戦という重責を担う。

 2月いっぱいで解散した厩舎のスタッフや馬は新規開業厩舎や既存の厩舎に移籍することになるが、馬はあちら、担当していた人はこちら、と別々の厩舎に別れることも多い。

 12年デイリー杯2歳Sを制したテイエムイナズマも福島厩舎から武英厩舎に移籍した。担当だった花田助手は友道厩舎に移った。

 テイエムイナズマの現担当は同じく福島厩舎から移籍した斉藤助手。くしくも福島厩舎では、イナズマのすぐ隣の馬房で仕事をしていたそうだ。「隣で見ていて、うるさそうな馬だなと思っていたけど、以外とあまり手がかからない」とのこと。ただ「調教でガツッとくる手応えは凄い、さすが」と舌を巻く。

 足元の不安から17年の金杯以来休養していたテイエムイナズマだが、復帰戦はマイラーズCもしくはオアシスSとのこと。

 花田助手は2度ほど武英厩舎を訪れたが、互いに「あまり先入観を持たないように」と足元の話以外はあまりしなかった。ただ、「これからしんどく(うるさく)なってくるよ~(笑)」とだけは伝えたそうだ。

 花田助手に、もし対戦するとしたらどんな気持ちかと水を向けると「まずはイナズマのいる舞台(オープン)に立てる馬を育てないと」と表情を引き締めた。

 写真は、たまたま調教中に出会ったイナズマに笑顔を向ける花田助手。かつての戦友がぶつかり合うシーンをぜひ実現して欲しい。

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