新十両・宇良、夏場所で出るか居反り

まげを結い、袴(はかま)姿で番付表を手にする新十両の宇良和輝=26日、両国国技館(撮影・開出牧)
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 見違えた。まるで別人だ。

 夏場所(5月8日初日・両国国技館)から新十両として土俵に上がる宇良和輝(23)=木瀬=が26日、両国国技館で行われた力士会にまげを結い、袴(はかま)姿で登場した。

 オールバックの髪型と浴衣姿が目に焼き付いていたせいか、目の前に現れた力士が宇良だと気付くのに“タイムラグ”があった。

 私は歩み寄り「おめでとう!」と、十両昇進を祝福したが、宇良は黙って頷(うなず)き、表情を緩めなかった。人懐っこい笑顔と柔和な人柄を知っているだけに、別人のように見えた。

 力士会が行われる教習所の入り口に立ち、横綱・白鵬をはじめ、先輩力士に緊張した面持ちであいさつしていた。一人の力士が、関取になったことを実感した。初土俵の大阪場所(2015年3月)を取材した際に握手を交わし、力比べをしたことが懐かしく思い出された。

 土俵の上ではどうだろう。代名詞の“居反り”は飛び出すのか。彼の最大の魅力はアクロバット相撲だ。間もなく夏場所。業師・宇良から目が離せない。(写真と文=デイリースポーツ・開出牧)

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