【スポーツ】全国屈指の超進学校「灘高」でボディビル大会が定番化 毎年文化祭で「筋肉王」開催 鶏胸肉ドリンクなどストイック生活で努力

 灘高で開催された「筋肉王」
 灘高の筋肉戦士の(左から)的場教諭、坂本さん、中井さん、高木さん、中野さん、川原教諭
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 全国屈指の超進学校・灘高で熱き筋肉の戦いが繰り広げられていた。文化祭での定番ステージで肉体美を競い合う「筋肉王」を今年も開催。勉強と部活に励みながら、筋トレにも打ち込むマッチョ高校生たちに迫った。

 校内に足を運ぶと、灘高の“筋肉戦士”が職員室の前で集結していた。Tシャツの袖から筋張った腕をのぞかせる。3週間前に戦いを終えた生徒たちの肉体からは筋肉愛がにじみ出ていた。

 昨年の卒業生の約半数が東大、京大に進学と、言わずと知れた超進学校の文化祭でボディビル大会が定番化されている。今月2日の文化祭で「筋肉王」を開催。晴天の下、筋骨隆々の13人がステージで肉体を披露した。生徒のトレーニングを見守り、審査員も務める体育科の的場久剛教諭(45)は「トレーニングもちゃんとできていた。みんな絞ってきていました」と振り返った。

 本気で筋トレをする生徒たちによって作り上げられる舞台だ。ラグビー部で3年生の坂本熙さんは鶏胸肉のスペシャルドリンクが筋肉の源。ゆでた鶏胸肉にバナナ、カルピスの原液を加えてミキサーで調理。塾から帰宅して晩ご飯を食べた後にドリンクを用意し、翌日に一日かけて飲み干していたという。「思ったより胸肉の味はしないです」と笑い、ストイックな生活も苦にしない。

 サッカー部で3年生の中井敦大さんは京都から通学しながらも朝や昼休みを活用してトレーニング時間を捻出する。高1の夏休みに海外でイタリア人とトレーニングしたことがきっかけで筋トレに熱中。「疲れて眠くなるときもある」と話すものの学業、部活、筋トレの“三刀流”をこなしてみせた。

 生徒が主体となって誕生した「筋肉王」。柔道部顧問でボディビル大会出場経験のある的場教諭が力を添えてきた。「卒業してから(筋トレに)はまっている子も多くて。うちの子の気質にも合っているんじゃないですかね」。広がった筋トレの輪は生徒だけでない。数学科の川原英彦教諭(45)は的場教諭の勧めで筋トレを始め、現役の競技者。健康的で美しいバランスを競うフィジーク部門に出場している。「一回大会に出てみようと言われて」と大会出場は今年で6年目になるという。

 「先輩に憧れて筋トレを始めたり。大会は脈々と続いている」と的場教諭。今年は2年生でラグビー部の高木郁さんが1位、中野恭佑さんが2位に輝いた。授業に加えて塾通いや部活がありながらも、独学で試行錯誤を繰り返して筋肉を育む生徒たち。「筋肉王」のステージには文武両道を貫く男たちの努力が詰まっている。(デイリスポーツ・北村孝紀)

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