【野球】甲子園スタジアムグルメはガチで凄い 始まりは05年の赤星ラーメン 20年超えるトライ&エラーの歴史

 阪神の本拠地、聖地甲子園のスタジアムグルメが熱い!その中で最も注目されているのが「選手・監督のコラボグルメ」。出身地にちなんだ食材や、好きな食べ物などをふんだんに使ったメニューが大人気で、選手弁当は毎試合ほぼ完売という売れっぷりだ。野球観戦のお供としてエンタメ化した「コラボグルメ」が、店頭に並ぶまでの過程や人気の秘密に迫る。

 店頭に並ぶ、多くの選手とのコラボグルメ。売店をのぞいてみると、試合開始前にもかかわらず、ほとんどの弁当に「完売」の札が付いている。今や各球団が野球観戦中の一つのエンタメとして力を入れている。

 甲子園のコラボグルメには長い歴史がある。選手メニューは2005年の「赤星ラーメン」が初。その後、08年に初めて選手弁当が開発された。甲子園の長い歴史とともに、約20年間、虎党に親しまれてきた。中でも「近本のさっぱり牛カルビ丼」は20年から続くロングセラーで、25年から新味の「デミ風ソース」を追加した人気ナンバーワン商品となっている。

 選手メニューの開発手順ではまず、選手本人へグルメ開発の提案が行われる。そしてヒアリングを実施し、方向性を決める。その後は試食会を設定し、何パターンかの商品を開発チームが作成。最後は選手の好みに仕上げていく流れだ。

 最前線で開発に携わるのは阪神甲子園球場飲食物販担当の主任・田中成樹さん(36)。選手へのヒアリングから企画立案、試食までを担っている。開発には選手本人の協力も不可欠だ。現在も続いている「パティシエ坂本シリーズ」の第1弾で、21年に発売した「パティシエ坂本のキャラメルチョコクレープ」ではトッピングを坂本自身が決め、その場で試食し、開発したという。「坂本選手は特にこだわりが強く、ヒアリングの際には細部に至るまでご要望を出していただける」。ここまで選手が携わることも珍しいという。

 苦労したこともあった。現在も販売されている「大願成就!大山のイチオシ濃厚油そば」の開発だ。22年オフに大山が「地元で行きつけの油そば店の味を再現してほしい」と要望。しかし食材の安定確保の関係で、実現までは時間がかかった。

 それでも開発チームにはある思いがあった。「選手ご本人にも納得いただける商品を開発したいですし、可能な限りご要望に応えることで、ファンの皆さまには、そのこだわりがより感じられるグルメをお届けしたい」。食材やオペレーションを確立し、25年に商品化にこぎ着けた。苦心のかいもあって、連日行列ができている。

 田中さんは言う。「『球場グルメ』は野球観戦というエンターテインメントを全身で楽しんでいただくために欠かせないアイテムだと考えています。その中でも『監督・選手コラボグルメ』は、実際に選手のこだわりが詰まった商品であり、より身近に感じていただきながら、応援の活力として胃袋でもご満足いただければ」。グラウンドで躍動する選手とともに、多種多様なメニューが試合を盛り上げている。(デイリースポーツ阪神担当・河西俊輔)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

インサイド最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス