【野球】なぜ日本はペナントレース終了後すぐにCSが始まらないのか 巨人・阿部監督が早期開催を要望
プロ野球は4日にセ・リーグ、6日にパ・リーグが全日程を終了。セは阪神、パはソフトバンクがリーグ優勝を飾り、ペナントレースの幕は閉じた。だが、CSファーストSの開幕は11日。盛り上がったファンの熱気が、時間の経過とともに冷めていってしまう感覚は否めない。なぜ、日本のプロ野球はペナントレース終了後すぐに、CSに突入することができないのだろうか。
1日に全日程を終えた巨人・阿部監督は4日、「メジャーは中1日でやっている。試合数は向こうの方が多いのに、ポストシーズンがすぐ始まって盛り上がりが続く。日本のプロ野球も見習ってほしいなと思いますよね。一回、ちょっと盛り下がっちゃう。将来的に良くなってくれればうれしいな」と、日本のポストシーズンの日程面に関し、現場のトップとして再考の余地があると声高に訴えた。
阿部監督が指摘したように、MLBでは全30球団が9月28日(日本時間29日)に全162試合を終了し、2日後の30日(同10月1日)にア・リーグ、ナ・リーグともにワイルドカードシリーズが開幕し、現在は地区シリーズが行われている。
阪神OBの中田良弘氏も「間延びしちゃうよね。前々から言ってるけど、すぐに始めてほしい。間が空くから、CSに出るチームの選手がフェニックスリーグに参加したりしてるけど、そもそもフェニックスリーグって若手選手に実戦機会を積ませる意味合いが強いものだと思うし、これが1軍選手の調整舞台に使わなきゃいけない、使われるいる現状をNPBやコミッショナーには改めて考えてもらいたい。日本のプロ野球はルール面などでMLBに倣って改善してきた歴史もある。特に日程面に関しては、MLBを見習うべきだと思う。日程が空くことで、選手のパフォーマンスが落ちることだってある。そうなると本末転倒と言われても仕方がないと思うな」との持論を述べた。
MLBでは、雨天中止の場合は翌日にダブルヘッダーを行うなどして試合を消化するのに対し、日本はシーズン終盤に雨天中止の予備日を設けるという余裕を持った日程を組み、MLBより19試合少ない143試合を消化するというスタンスを取っている。
中田氏はこの点に関しても「俺たちのころはダブルヘッダーがあったけど、最近は見ないね。シーズン最終盤に予備日を作るんじゃなくて、週末のカードで1試合流れたら月曜日にやるとか、週頭のカードで流れたら、次に対戦する時に4連戦にするとかね。シーズンの序盤からそういった取り組みをしていけば、この間延び感は軽減できると思うんだけどな」と訴えた。
1998年を最後に27年間、日本ではダブルヘッダーは行われていない。球界関係者によれば「年間シートなどの営業面、1日1試合ずつ行いたいという球団の考えもありますし、選手の体調面を考えると、1日2試合は厳しいという声もあります。もちろん、何を優先すべきなのかという意見も届いていますし、どうすればファンの皆さまに喜んで頂けるのかをさらに考えて参りたい」と話した。
現役監督が勇気を振り絞って、現状からの変革、再考を求めた今を転換点とし、ファンの熱が冷めないポストシーズン、選手が戦いやすいシステムに発展していくことを願ってやまない。(デイリースポーツ・鈴木健一)





