【野球】ロッテのドラ1上田 人一倍強かった野球へのこだわり 両親が明かす少年時代の素顔

 14日のサムスン戦で3安打5打点と活躍した上田
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 ロッテのドラフト1位・上田希由翔内野手(22)=明大=が、練習試合で早くも強打者の片鱗を見せている。ルーキーの中では野手最年長として先頭に立ち、明大時代に主将を務め培ったリーダーシップも発揮。石垣島キャンプ、糸満キャンプに訪れ、成長を感じた父・節二さんと母・恭代さんが、これまでの希由翔を語った。

 ドラフト1位で入団した上田が、練習試合で早くも躍動している。14日・サムスン戦(糸満)で3安打5打点と大暴れ。24日・韓国ロッテ戦では両親が見守る中、3安打2打点と活躍を届けた。

 石垣島キャンプにも訪れていた父・節二さんと母・恭代さん。節二さんは「チームの一員になっているなと、一番安心しました」と、夢に描いてきたプロ野球選手として着実に成長する姿をひしひしと感じている。

 自己主張が少なかった子どもだったという。ただ、小学生時代から野球漬けの日々だっただけに「野球に関しては得意だから、やってやりたいという思いがあった」という。野球へのこだわりは人一倍強かった。

 愛産大三河高に入学してからは「急に親離れした感じ」と恭代さん。「その頃から『余計なことは言わない』というスタンスだった」といい、それは桜井春生監督の影響が大きかった。「高校の環境がそうしてくれた。先生が導いてくれた」。口数は少ないままだったが、その時期から徐々に自立。「親が子離れできてません(笑)」と成長への喜びを感じつつ、一抹の寂しさもあった。

 明大では主将を務めた。節二さんは「キャプテンには憧れていたと思う」。目指すキャプテン像もあったといい「明治に入った先輩方かな。2つ上にはヤクルトに入った丸山さん。1つ上に(中日の)村松くんもいた」。大学の経験も生き、現在はルーキーの中でもリーダーシップを発揮。恭代さんは「素っ気なくて心配になるけど、そういう訳でもなさそう」と安心の表情だ。

 今も頻繁に連絡を取ることはないというが、入団が決まった際には「『ありがとう』と言ってくれた。野球を続けさせてくれたことに感謝してくれたし、『少しずつだけど恩返しできると思う』と言ってくれた」と節二さん。普段はあまりしゃべらない愛息子からの言葉に感激した。

 「背番号10」のユニホームを着てエールを送ってくれる両親へ、上田は「こうやって見に来てもらうのも、当たり前じゃない。しっかり頑張ってるところを見てもらえたら」。開幕1軍入りを果たし、1つ目の恩返しをしてみせる。

 ◆上田 希由翔(うえだ・きゅうと)2001年8月12日生まれ、22歳。愛知県出身。183センチ、96キロ。右投げ左打ち。内野手。愛知産大三河、明大を経て23年度ドラフト1位でロッテ入団。高いミート力とバットコントロールが抜群。プロでの目標はトリプルスリー。

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