【野球】なぜ?打撃好調な阪神・佐藤輝が守備でも結果を残す理由 「素人」と話す馬場コーチが課した強制特守の内容とは

 打撃好調な阪神の佐藤輝明内野手(24)が守備でも成長を見せている。20日まで実戦5試合に出場して無失策。20日の練習試合、韓国・サムスン戦は五回1死でボテボテのゴロに素早く前進して無駄のない動きで送球。六回2死一塁は低く鋭いゴロを低い姿勢で処理してアウトにした。

 まだ実戦で7回しか打球をさばいておらず、シーズンで続けられるかどうかが重要になるが、精力的に守備練習に取り組んできたキャンプの成果が表れているようだ。

 本人の努力とともに周囲のサポートも大きい。馬場内野守備走塁コーチは今キャンプで大山、中野、木浪には「特守をしたい時は自分で言ってきてくれ」と伝えているが、佐藤輝は強制的に守備練習をメニューに組み込んでいる。

 実戦(11日の紅白戦)が始まるまで練習日の8日のうち6日で個別の守備練習が行われた。第3クール初日の10日は全体練習後にサブグラウンドで特守。佐藤輝は約45分間、馬場コーチのノックを1人で受け続けた。

 「特守」と言えば、ノックを受ける選手が息絶え絶えになり、汗だくでユニホームが土まみれになるイメージがある。

 だが、佐藤輝の特守は正反対。ノックは正面や少し横のゴロばかりで、大きく左右に振られることはない。基本の姿勢を体に覚え込ませるように、簡単なゴロの捕球を繰り返す。

 馬場コーチは「今の彼には1000本ノックより、基本的なことが大事。素人だと思って教えているし、本人にも『素人なんだから』と言っているので」と、意図を説明して続けた。

 「(臨時コーチの)鳥谷が言ってくれたことも確認しながら、足を動かして捕るということを繰り返して、染み込ませようとしている段階なので。(身を入れていないように映る)流して捕るというところをなくすために、意識付けているところ」。オリックス時代の1995、96年に三塁手部門でゴールデン・グラブ賞(GG賞)を獲得した名手は、自らが捕球姿勢を実演するなど寄り添いながら後押ししている。

 16日は約1時間半、20日のサムスン戦後も約1時間。“地味”な特守を行った。同コーチは「少しずつ良くなっている。足が出るようになった。頑張ろうという意識は見える」と技術とともに、守備の取り組み方への変化も感じ取っている。

 守備力向上による相乗効果も見える。佐藤輝が「守備で余裕ができてきたら、気持ちの面では打撃にいい影響があるかも」と話していた通り、実戦5試合で11打数7安打、打率・636と結果が出ている。

 昨季はリーグワースト2位の20失策。阪神の内野では唯一、GG賞を逃した。「(試合で)練習していることを出せれば」。佐藤輝が有言実行できれば、球団史上初のリーグ連覇が近づく。(デイリースポーツ・西岡誠)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

インサイド最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス