【野球】ファンサービスでも日本一を目指す阪神の取り組みとは 岡田監督了承の即席サイン会は大行列 日本一ペナントも異例の展示

 即席サイン会には長蛇の行列が(画像の一部を加工しています)
 練習の合間にファンサービスに励む選手たち(画像の一部を加工しています)
 展示されたチャンピオンフラッグ
3枚

 1985年以来、38年ぶりの日本一となった阪神は、第3クール初日の11日から1軍首脳陣も高知県安芸市での秋季キャンプに合流。岡田監督、平田ヘッドコーチらは、つかの間の休息を経て来季へ向けてスタートを切った。

 今キャンプのメンバーは若手が中心。グラウンドを見れば森木、門別、茨木らが若手投手が熱のこもった投球を見せ、前川、井坪、野口ら将来有望な野手が汗を流している。

 次世代を担う選手の練習は見応えがある。一方でグラウンド外でも実施しているファンサービスも強く印象に残った。

 11日の練習後は湯浅、熊谷が即席でのサイン会を開催。1軍でも活躍した2人が登場すると、交流を待っていた多くのファンからは歓声が上がった。週末とあって子供も多く、うれしそうにサインを掲げる子供の姿もあった。

 今回、球団本部はキャンプイン前に岡田監督にファンサービスについて打診し、快諾を得て実施につながったという。現場とフロントが一体となり、ファンの後押しに感謝を伝えようとしている。

 ファンサービスはこの日だけではない。4日は井上、前川とファンの交流を実施。抽せんで選ばれた60人(1選手×30人)に、直筆サインをプレゼント。サインを手渡した後は、サインを持って選手と記念撮影と握手も実施した。

 同様に5日は森木、門別が抽せんで選ばれた60人が交流したという。9日には森木、富田、馬場らによる即席のサイン会も実施された。

 11日からは安芸市営球場のライト側管理棟の2階で、日本一の優勝ペナントの一般公開も始まった。初日は午前9時30分の公開からファンが列を作り、午後4時まで合計で約1000人以上が見学した。

 優勝ペナントは今回が初の一般公開。球団関係者によると、通常なら甲子園歴史館などで展示されるが、球団本部や事業本部による調整の結果、異例とも言える安芸キャンプでの展示につながったという。19日のキャンプ終了まで展示される。

 球団としてはこれらのファンサービスは、高知県安芸市への“恩返し”という意味合いも強いという。

 阪神は今春キャンプから2軍も沖縄県うるま市の具志川野球場で行っている。2012年に沖縄県宜野座村に移った1軍に続き、2軍も安芸から撤退した。

 高知県や近隣の阪神ファンにとって、安芸キャンプは年に一度かもしれない阪神と接するチャンス。球団関係者は「コロナ禍では選手に接触する機会がありませんでしたし、せっかくの機会なので少しでも多くのファンに喜んでいただければと思っています」と言う。

 沖縄で開催される春季キャンプでも選手とファンとの交流は年々、増えている。球界屈指の人気を誇る阪神は、ファンサービスでも日本一を目指して進化を続けている。(デイリースポーツ・西岡誠)

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