【野球】阪神日本一で幕を閉じた日本シリーズで浮かび上がった問題点 評論家が3つのポイントを指摘

 岡田阪神が第7戦までもつれ込んだ激闘を制した日本シリーズ。38年ぶりの日本一に関西を中心に列島は大いに沸いたが、その一方で浮かび上がった問題点もあった。阪神OBの中田良弘氏が3つのポイントを挙げた。

 「まずは球審のストライクゾーンの狭さとばらつきだよね。なんで急にそこまで狭くなったの?と思うシーンが多かったこと。第3戦で伊藤(将)が宗にタイムリーを打たれた場面でも、その前に2球ぐらいストライクがあったし。キャッチャーがボールの判定に『えっ?』と驚く場面も多かった。ピッチャーはキャッチャーがストライクに見せようとしてミットを動かした位置を見ることもあるから、ボール判定に『えっ?』となることが多いけど、キャッチャーが『えっ?』となるってことは、本当にストライクだったんだと思うよ」とし、続けて「際どい球をボール判定されると必然的に球数が増えて、試合時間が長くなる。見ているファンからすれば、望んだ形での熱戦ではなくなってしまった可能性があるよね」と指摘した。

 初戦では五回無死二塁から、オリックス・頓宮がフルカウントから真ん中低めの直球を見送って一塁に歩き出したが、球審の判定はストライクで、天を仰ぐシーンがあった。

 2戦目では阪神先発の西勇、オリックス先発の宮城が要所でウイニングショットをボールと判定された。六回1死から中野をフルカウントから四球で歩かせた外角低めの球がボールと判定されると、一塁側ベンチの中嶋監督は腰を浮かせ、厳しいジャッジに苦笑いを浮かべていた。

 次に問題視したのは第6戦を除いて、地上波でヒーローインタビューが放送されなかった点だ。「今回の日本シリーズは、ストライク、ボールの判定で試合時間が延びた。それに伴って野球中継も長くなって、次の番組開始時間が当初より押したから、スポンサーの絡みなどもあってヒーローインタビューまで放送枠を割けなかったということなのかもしれないけど、勝利監督インタビュー、ヒーローインタビューまで含めての日本シリーズの野球中継でしょ。僕からすれば、後に取っておいたメインディッシュを食べ損ねたというような感覚すらあるよ」と嘆いた。

 3点目は、週末に組まれた京セラドーム大阪での試合が通常時より30分遅い18時30分開始だったこと。「移動時間が少ない関西球団同士の対決だったからこそ、今回は週末だけでもデーゲーム開催で良かったのではと思った。いろんな絡みでデーゲーム開催は難しいにせよ、選手は18時開催の試合に慣れてるから、たかが30分じゃないんだよね。特にピッチャーは時間通りにやれないと、リズムを崩しやすい生き物だし。あくまで主役は選手。戦いやすい環境を提供してもらえたらと思うね」と、決定権のある関係者に対し、選手目線に立った判断を要望した。

 とある球界関係者は「日本シリーズの開始時間は、球団や球場の関係ではなく、NPBが決めるものでもない。球団が主催試合は『この(テレビ)局にお願いします』というものがあって、局が放送時間を決める。局も、より野球を見てもらえる時間を加味している」と説明した。

 日本一の覇権を争う頂上決戦。審判のスキル、試合時間の長さ、放映権、放送枠、スポンサーなど複数の要素が絡み合っているが、見る者にとって最良のコンテンツになっていくことを願いたい。(デイリースポーツ・鈴木健一)

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