【野球】松田、中島、長野の3本の矢は来季、巨人を優勝、Aクラスに引き上げる力となるのか
松田宣浩(39)、中島宏之(40)、長野久義(37)の3本の矢、アラフォートリオは来季、巨人を優勝、Aクラスに引き上げる戦力となるのだろうか。
今オフの巨人はドラフト会議では高校No.1スラッガー浅野翔吾(17)の指名権獲得には成功したが、FA戦線では苦戦が伝えられている。百戦錬磨の原辰徳監督(64)だけに今後、積極的なトレードや外国人選手獲得に動いてくるのは間違いない。だが、今のところ目立った動きは、ソフトバンクを退団した“熱男”こと松田の入団、そして広島から長野がチームに復帰したことぐらいだろう。
一部にはこの2選手と来季も巨人でプレーすることが決まっている中島が同じ右投げ右打ち、そして年齢的なことからくる体力の衰えを指摘し、不安視する声も上がっている。
しかし、この3人の力は決して侮れないと思う。今季の巨人は5年連続30本塁打こそ達成したが、不動の4番と思われていた岡本和真(26)が長期のスランプに陥り、その座を中田翔(33)に明け渡した。岡本はこれまで闘志が前面に出ないといわれ、それが不振の要因のひとつとされてきた。その岡本を覚醒させるには、松田のような気迫の塊のような選手の存在はこれ以上にないお手本だ。
今季、松田はわずか43試合に出場しただけ。0本塁打、7打点、打率・204という成績に終わった。そう考えれば岡本を押しのけて三塁の定位置を獲得して143試合フル出場するのは難しい。それでも三塁手としてゴールデングラブ賞を歴代最多の8回受けた守備は1級品。2019年の日本シリーズではMVPに輝いたように大舞台、短期決戦には強いタイプの選手だ。短期的にはスタメンで出場できる可能性を十分秘めている。
また、同じセ・リーグの広島で4年間プレーしてきた長野の復帰は、プレー以外でも大きな戦力になることは間違いない。ナインから慕われている長野なら他球団からみた巨人の弱点、問題点を指摘することができるからだ。今季、故障に泣かされたこともあり好成績を残せなかった坂本勇人(33)も、長野のアドバイスで復活の足がかりをつかむかもしれない。
松田、長野の加入が来年41歳になる大ベテラン・中島のプラスに働くことにもなるだろう。今季は62試合に出場し1本塁打、20打点、打率・242に終わったが5月17日の広島戦(宇都宮清原)では逆転サヨナラ2点適時打を放つなど勝負強さをみせた。20世紀生まれの最後の現役選手。普通に考えれば現役の野球選手としてプレーできる時間は限られている。それでも、同世代のプレーに刺激を受けることは間違いない。
3人の年齢の合計は116歳。そろって同じグラウンドに立つのは難しいかもしれない。だか1本の矢は折れても3本なら折れないたとえもある。ベテランの意地、気概に注目したい。(デイリースポーツ・今野良彦)
